まだまだ 先

気になったことや思いついたことなどをときどき書きます。

ぐしゃぐしゃ

2021-09-11 21:00:45 | 物語
ぐしゃぐしゃ

頭の中がぐちゃぐちゃで
心の中がぐしゃぐしゃで

答えがなくて
見つからなくて

あーだこーだわかったようなことをいう周り
うるせぇな

いばるな、
しゃべるな、
でしゃばるな。

だまれだまれだまれ

逃げたくても逃げられなくて
逃してくれなくて

気づかないふりしてもしのびよる
突きつけられる

おまえはだれだ
のぞみはなんだ

うるせぇな


2.渋滞した日

2019-05-19 10:54:21 | 物語
「渋滞した日」



「ちょっと渋滞ひどくなーい?」
彼女はダラダラと生ぬるい口調で言った。

「日曜日の夕方なんだから仕方ないだろ。」
彼はピリピリと強い口調で言った。

「マジおしっこもれそうなんだけどwww」
彼女はヘラヘラと薄い口調で言った。

「汚ねぇな。もう少しがまんしろよ。」
彼はムカムカと賎しい口調で言った。


一時間後。


「ちょっと待って。やばいおしっこまじでやばい。」
彼女はジリジリと焦った口調で言った。

「待て。我慢しろ。絶対に我慢しろ。」
彼はマヒマヒと混乱した口調で言った。

「あ、あ、あーーーーーーーーーーーー」
彼女はハジハジと決まり悪そうに漏らした。











「別れよう。」
シュクシュクと密やかに響いた。


1「食べる順番なんて気にするな」

2019-05-17 19:23:38 | 物語
「食べる順番なんて気にするな」

私はあることを思い出した。それは中学時代の給食の時間だ。私は食べ物を食べる順番にこだわりを持っていた。給食のメニューはだいたい決まっている。ご飯やパンなどの主食、おかずモノの小おかず、汁物おかずの大おかずの3種類である。私は常にそれらのバランスを意識して食べ進めていた。当時は変なことにこだわる完璧主義なところがあった。まず初めに大おかずをすする。そして同時に箸をしめらす。これはごはんが箸にくっつくのを防ぐためだ。次に主食を食べる。主食がご飯のときには、常に箸にのる分量を適度にすることを心がけ、パクっと食べる。そして小おかずを半分から3分の1くらいの大きさに切って一口食べる。そして大おかずという風に常に3つのバランスを気にして食べ進めていた。3つのお皿がきれいになくなると私はエクスタシーを感じていた。変な性癖だったと今でも思う。そして最後の牛乳は一口で飲み干す。これもこだわりだった。

 しかし、一つ大きな問題があった。それは時間だ。だいたい給食を食べる時間は20分から25分くらいである。私が食べている時間は平均20分くらいだった。時にはご飯を配膳する男子がテキトーで山盛りの時があった。そんな時はとても苦しかった。多ければ減らしに行けばいいじゃないかという人があるだろう。しかし、中学生の私にご飯を減らしに行くという選択肢はなかった。なぜか知らないが恥ずかしいなどという自意識が爆発していた時期だったのだ。

そしてとうとうあの悪魔的な1日は起こってしまった。その日も給食のご飯は山盛りだった。心の中では「入れすぎなんだよ、このクズが」などとつぶやきながら席につき、給食を食べはじめた。私はその日も急ぎながら、給食の食べる順番の美しさを意識していた。そして給食を食べ始めて20分程度たったころから、男子の早く食えよという無言の圧力が漂ってきた。まずいことになってきたと思いながら、急いでごはんをかきこんだ。あと給食を食べているのは、私を含め数名だった。
そして急いで牛乳を飲み干そうとしたときに事件は起こった。
なんと牛乳が飲みこめなかったのだ。するとどうなるのか。
当然後から口に入ってきた牛乳たちがびっくりして、行き場をなくしてしまい、ド派手にぶちまけてしまった。
一瞬何が起きたのかわからなかった。
それは周りもそうだった。
ふと気がつくと前にいた男子の顔が真っ白になっていた。
私は、恥ずかしさや取り返しのつかないことをしてしまった焦燥感などで顔が真っ赤になった。



 その後のことは思い出したくもない。
あれ以来もちろん牛乳は飲んでいないし、‘牛乳スプラッシュ’というあだ名になり壮絶ないじめを受けたことは言うまでもないだろう。

トンカツ