コゲのカンツリ釣行記第三弾です。エリアは神奈川県麻生区にあるホームグラウンドの管理釣り場 FishOn!王禅寺 です。
今回は、趣向を変えて、王道スプーンからネオスタイルの縦釣りにチェンジしました。ネオスタイルの縦釣りで、どれだけ数釣りができるのか、その実釣報告と攻略法です。
では、以下に実釣の模様と攻略法を書いてみます。
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釣り場に着いて、いつものように第一ポンド(イチロー池)の状況をしばし観察。あまり釣れていない。魚のライズやモジリがない。観察の結果、魚の活性があまりよくなく、表層パターンではないと判断。
ネオスタイルのキメラで迷わずボトム狙い。
ボトムのズル引きで、一投目から順調にバイト&ゲット!
横風が強くなってきたので、風上に移動。
足元付近の水の様子が、なんかいつもと違う。水流のほとんどない王禅寺で水がグルグル渦巻いている。よく見ると、ヘドロというか、沈殿物というか、普段底に沈んでいるはずのものが舞い上がっている。
もしかして、ターンオーバー・・・
※ターンオーバーとは、気温の影響により底の水と表層の水が入れ替わる現象のことで、釣りの状況としては最悪といわれている。
偏光グラスで水中を凝視すると、時折魚がチラッと見える。これはターンオーバーではなく、ニジマスがウジャウジャ足元付近を泳ぎ回っているような感じ。マッディなので魚が見えない。
その答えは、魚が群れでウジャウジャ足元付近を泳ぎ回って、その水流で沈殿物が渦巻いていたのだ。
そうであれば、やることは一つだけ。
サスペンド!
竿下水深10㎝くらいの所にキメラをぶら下げてみる。ニジマスがいきなりキメラに飛びついてきた。マッディでも10㎝ならサイトで釣れる。サスペンドで超爆釣モードに突入。良型も混じっている。
キメラをシェイキングすると、あっちこっちから魚が飛び出してくる。
しばらくして、サイトだとルアーの直前で魚が反転するようになったので、キメラが丁度見えなくなる深さまで沈めてみる。今度は、穂先にダイレクトに魚が乗ってきて、再び超爆釣モードに突入。
この状況が2時間くらい続いた。
サスペンドの釣果は、約2時間良型混じりで43匹!
なんだこれは??? エサ釣りか??? 反則か??? サスペンドは邪道か???
その後魚は何処かへ行ってしまった。沈殿物は沈殿した(笑
キメラだから釣れたのか? スプーンだったらどうなのか? 疑問が残った。いずれにしても、こんなことは初めて。サスペンドが邪道にせよ、レギュレーション内の釣りなので、自分の中で「ヨシ!」とした。良型混じりだったので、結構楽しめた。
カーティスレイクで1時間カレーを食べてしばし休憩。
後半戦は、正統派ボトム狙いにチェンジ。今回もいつも同様、自己流ズル引きで攻略開始。
コンスタントにポツポツ釣れる。
ヒットポイントは、カケアガリ付近が一番多い。ここを素通りしてルアーを巻き取ってしまう人が多い。王禅寺では、ボトムの場合にはカケアガリはじっくり攻めたい一番重要なのポイント。ただし、根がかり多発地帯もあるのでルアーロストに注意。
今回も、フォールや沖目のバイト&ゲットもあったが、カケアガリのバイトが一番多かった。
自己流ズル引き約2時間で33匹釣ってタイムアップで納竿。
● 釣果(正味約4時間強)
サスペンド 43匹
ズル引き 33匹
合計 76匹
右手首が腱鞘炎になった(汗
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以上、実況報告でした。
今回は、サスペンドとズル引きなので、正確には縦釣りではありませんでした。縦釣り用のルアーであるキメラを使用しただけでした。キャスト&フォールでも釣っているので、これは縦釣りですね。
● 王禅寺自己流ズル引きの解説
➀ ルアーをキャスト。
② 着水同時にシェイキング。
③ テンションフォール。
④ フォール中にアタリがあればアワセる。
⑤ ルアー着底後3秒ステイ。
⑥ リールのハンドルを基本2秒で1回転の速度で2回転巻く。
⑦ 穂先を若干下げて糸ふけを作って3秒ステイ。
⑧ 常にラインでアタリをとる。
⑨ 以降、足元まで⑥と⑦の繰り返し。
この自己流ズル引きは、キャストから回収まで時間がかかるので、手返しが非常に悪くなります。数釣りには向いてないかもしれません。また、集中力が必要で、相当辛坊強い性格でないと出来ません。釣れないとすぐに辞めたくなります。これがこの釣り方の最大の欠点です。
この時期の王禅寺は、沈殿物が相当溜まっているようで、ルアーが沈殿物に埋もれてしまいます。ルアーが埋もれたら魚にはルアーが見えないので、当然、バイトはありません。そこをどうクリアするかにかかっています。
リーリングスピードを調整して、沈殿物に埋もれないようにします。早めに巻けばルアーが浮いて沈殿物に埋もれにくくなります。しかし、ニジマスは、底にあるものを食べるのが下手という説があり、リーリングスピードが早すぎてもバイトがありません。
単にズルズル巻いているよりも、ステイを入れた方がバイトがあります。ステイ後の巻き初めでバイトがよくあります。ただ、ステイのときは、ルアーが沈殿物に埋もれている可能性があるので3秒以内にします。
重めのルアーだと沈殿物に埋もれやすいので、軽めの平たい形状のルアーを使うという対策もあります。ただ、軽めの平たいルアーだと、当然、飛距離は出ないので手前の釣りになります。沈殿物対策としては、ネオスタイルのボトムキラーがお勧めかもです。
ネオスタイルが苦手なら、ボトム用のスプーンでもよいと思います。フォレストのメビウスなどお勧めかもです。他にも、ボトム用に設計されているスプーンがあります。
ネオスタイルは縦の釣りなので、従来の横の釣りになれている人には相当抵抗感があると思います。また、釣れるようになるまで、研究と根気がかなり必要です。ロッドやラインシステムなどそれなりのタックルやグッズが必要になります。
※ 横の釣りとは、ルアーを水平方向にトレースする釣り方です。
※ 縦の釣りとは、養殖ニジマスのエサであるペレットを意識した釣り方です。ルアーの動きが上下方向の動きになります。
また、ネオスタイルの縦釣りをマスターしたからといって、従来の横の釣りに勝るという保証はどこにもありません。横の釣りで釣れないときや気分転換に、ネオスタイルの縦釣りをしてみると心機一転でよいかもしれません。
縦釣りは、それはそれで結構面白いですよ!
しかし、このブログで何度も書いてますが、ニジマスルアーの王道は、スプーンです!
● オマケ
釣れた数の数え方は、ポンドの淵の平たい石の上に、1匹釣れるごとに小石を置きます。数えるのは最後だけ。釣ってる時に記憶しなくてもよいので楽チンです。