野洲川ダム
重力式コンクリートダム
淀川水系野洲川 滋賀県甲賀市
訪問日 2024/3/17
菰野調整池を見てアースダムが8基も続き、そろそろ『お肉』が恋しくなっていたところです(ダム好き皆さまはアースダムを『野菜』、コンクリートダムを『肉』と呼ぶそうな)。ということで向かった野洲川ダム。鈴鹿スカイラインを40分も走れば到着するはず。が、目に飛び込んできた標識は「冬期間通行止め」… 某スマホナビに騙された。地図を見直しナビを再設定、新名神を通ればよいことを確認し、菰野ICへ向かいます。甲賀土山ICで下りてからは下道。ダムが見えてきたと思ったら青土ダム。洪水吐がとても特徴のダム(見たい!)ですが、今日見る予定ではない。「また今度来るから」と思いつつ天端を走り抜けました。そして野洲川ダム直前という所で「通行止」のゲート。そんな殺生な。と、わき道へ下りた所に野洲川ダム管理事務所がありました(この時点でちょっとへとへと)。車を降りると、さらさらと水の音がします。このダムの特徴は、クレスト越流の水紋。「越流している!」と口走ってしまいました。
野洲川ダムは、この地のかんがい用水確保のため1939年(昭和14年)に着工しましたが戦時に中断。前後の1947年(昭和22年)に再開、1951年(昭和26年)に完成します。1978年(昭和53年)に施設の改修がありましたが、老朽化が進み2001年(平成13年)から全面改修し2010年(平成22年)に完了し、現在に至っています。歴史がありますね。
まずは下流面を見学。ダム下には獣害防止柵(開けたら必ず閉めましょう)を通り、ダム下へ。旧堤体のコンクリート塊が展示されていました。水紋は、越流量が少ないせいか細か目。暫し見入ります。ここで雨が降り始めました。
天端へは通行止めのゲートから歩いて上ります。堤体から道路を挟んで反対側には建設時の遺構。天端は立入禁止のため右岸へは渡れません。左岸からのみとなりますが、下流面、上流面を眺めます。更に上流へ歩き、上流面を眺めました。名残惜しいのですが、ここまで。車へ戻り、次のダムへと向かったのでありました。美しいダムを見たなぁ。
野洲川ダム管理事務所のテラスから
流下する水紋を望遠で
ダム下の広場から
水紋part II
導流壁からの流下も奇麗 スローシャッターで
国道477号を歩きダム横まで 左岸からの下流面
左岸脇からの下流面
下流方向を眺める
左岸からの天端 柵から先は立入禁止
左岸からの上流面
ゲート部をアップで
上流へ歩き、眺めた上流面
天端左岸からダム湖を望む
斜樋 かと思ったが、艇庫とインクライン
旧ダム堤体のコンクリート塊 説明板はすっかり色褪せてしまっていた
野洲川ダム管理事務所 モダンな建物
野洲川堰堤竣功記念碑(左)と野洲川ダム改修竣工記念碑(右)
説明板 ここには改修完了が2010年と記載されている ダム便覧では竣工2009年となっている
道路を挟んで堤体の反対側にある遺構
鈴鹿スカイライン冬季通行止めゲート 帰宅して調べたら3月21日(木)通行止め解除(予定)だった