ダムの奏でる

沼本ダム

沼本ダム

 重力式コンクリートダム

 相模川水系相模川 神奈川県相模原市

訪問日 2023/5/20

 
 初の神奈川県のダム。沼本ダムは、ダム愛好家からは「幻のダム」と呼ばれているそうです。竣功は1943年。上水道、工業用水、発電のための多目的ダムとなっています。ダム湖は、沼本調整池。
 下流にある城山ダムが水を溜め津久井湖の水位が上がると半分ほど水没してしまうらしい。また、ビューポイントも非常に限られ、構内立ち入り禁止のうえ右岸からゲートピア上部がちらっと見えるだけ。左岸には上流面を見ることが出来そうな道かありますが、ストリートビューで見たところ、落石のため全面通行止めとなっています。
 下流面は津久井湖からボートに乗って見るか、水位が低ければアクセスできる道があるらしい。地理院地図とストリートビューを見てアタリを付けました。付近のボート屋さんのサイトを見てみると、現在の水位は低いとのことでチャンスありかも。
 
 まだ雨の残る朝のうち、右岸の施設入口に到着。予想通り、草木が伸びてきているので、見える筈のゲートピア上部もさらに見える範囲が狭くなっていました。ダム下へ行けそうな道へ移動して歩き始めます。すぐに注意看板が現れ、河原に下りることが出来ました。すると、、、
 あれ、車がいっぱい停まっている。人も大勢いる。釣り客の皆さんです。釣り場になっているんですね。
 しばらくダムの方へ歩くと、その姿が現れました。濡れた堤体と僅かに漂う靄。しばらく「幻のダム」に見入りました。
 初回訪問で「幻のダム」を見ることが出来、幸運でした。

 


下流面  堤体の質感が何ともいえない

 


下流面に湖があるという不思議

 


津久井湖のさらに下流側

 


右岸からの天端

 


少しずれたところから発電所への取水口が見られた

 


施設入口  施錠されている

 


水利使用標識

 


注意看板

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