育パパの一喜一憂----大陸編

育児をするパパのことを育メンというらしいのですが…

学生の礼儀

2012年12月25日 | その他
「子いわく、己の欲せざるところ人に施すことなかれ。」論語の有名な言葉ですね。小学校に入る前に母親から音読させられていました。



「一生涯行うべきことを一言でいうと、何でしょうか」と質問した弟子に孔子が「それは思いやりです。自分がされてイヤなことは、人にしないことですよ」と答えたとされています。

日本人は子供のしつけに厳しいですが、中国の親は基本的に「放任」「溺愛」型が多いようです。子供が電車の席で騒ぐと日本ではかなり怒りますね。中国では席で暴れようが、大声をだそうが、飲もうが食べようが、全く注意することはありません。わが子を注意していると「そんなに怒らなくても」という視線を痛いほど感じます。

あるライターが「中国の学生はなぜ礼儀に欠けている?」と題した記事を書いていました。その中で「子供が分からないのは仕方がない。それをしつけるのが親の役目だ」と当たり前の事を言った上で、中国の親たちに「学習面だけでなく、人としての教育に力を注ぐべきだ」と指摘しています。さらに「大学受験はその人の職業を決めるかも知れないが、しつけは一生ものだ」とまた当然の事を言った上で「当然、親も手本を見せる必要があるが」と釘を刺しています。

見たところこの人は中国人の子供たちが挨拶をしないことに怒っているらしいです。日本では当たり前の事ですが「目上の人に挨拶すること」「自分がやられて嫌なことは他人にもしない」という類の道徳を、残念ながらここでは要求できないんです。

確かに日本の道徳で学ぶ孔子、孟子、老子などは中国の思想です。それを考えると確かにおかしいと思えるのですが、小学校の授業で存在するのは「道徳」ではなくて「愛国」ですから仕方が無いわけなのです・・・。 孔子さんも中国人の子供たちに学んで欲しかったのでしょうね。


日本にある孔子像。

「子の曰わく、
学びて時にこれを習う、なんと喜ばしいことだろう。
友人あり、遠方より来たる、なんと楽しいことだろう。
世間の人が認めてくれないからといって恨み言を言わない。
こういう人をこそ、君子というのだ。」


ちなみに
「自分がされたくないと思うことは他人にもしない」とよく似ているように思えますが、
「自分にして欲しいと思うことを同じように人にもする」この考え方のほうが私は好きです。





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