YOUTH

青春とは人生のある期間ではなく 心の持ちかたを言う
by Samuel Ullman

ジェフリー・アーチャー著 誇りと復讐

2009年08月08日 | 
原題「Prisoner of Birth」を「因習の虜」と訳している方もいますが、of Birth は「生れながらの~」という意味を持つので、「生来の囚人」かと思っておりました。ちなみに「Country of birth」は出生国、「Date of birth」は誕生日。この解釈によって「とりこ・囚人」は誰なのか、変わってくるような気がします。

ロンドンのイースト・エンドに住み、コクニー語を話す、英語の読み書きができない優秀な若者が主人公の物語です。

「モンテ・テクリスト伯」を収監中の英語の勉強で教材にして、ウエスト・エンドの発音を勉強するくだりは「マイ・フェア・レディー」を思い出させます。
I don't get no letters.I don't receive any letters. と修正されたり、 relation ではなく relativemate ではなく friend というように訂正される場面があります。
発音で、最初の h を発音しない her、 here、 happenn を訂正させるところでは、イライザがろうそくの炎の前で「 In Hartford, Hereford, and Hampshire, Hurricanes hardly ever happen.」の発音練習していたのを思い出してしまいました。 "ei" の発音もありました。「The rain in Spain stays mainly in the plain!
参考:http://www.b-cafe.net/casting-blog/2009/02/000486.php

Thank you. と言わず、 I'm grateful. というところなんか緊張感でいっぱいでした。アーチャーはストーリー作りが本当に上手ですね。

原題の解釈からしてきちんとできない私には無理な話ですが、この本は原文で読んだら面白いのではないでしょうか。私は、訳が丁寧で大変にわかりやすくなっておりましたので、日本語で十分に堪能させていただきました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿