2008年大藪春彦賞を受賞した「サクリファイス」の続編。
日本を飛び出してヨーロッパに渡った白石誓は、スペインのチームを経てフランスのチームに所属していました。
この主人公の名前もロードレーサーの名前としてはなかなかのもの。
通称「チカ」ならスペインでもイタリアでもありそうな響きです。
チカがニコラを説得するシーン
「ねえ、日本人が今まで何人ツールに出たか知ってるかい」
「百年以上続いたレースで、毎回に百人近い選手が出場するというのに、そこに入れた日本人はほんの少しだ。フランス人やスペイン人に言わせればいないのと同じかもしれない」
実際、ツール・ド・フランスには、1926、27年に川室競、96年には今中大介、2009、10年に新城幸也、2009年に別府史之など、近年になってやっと日本人選手の出場者が出るようになってきました。
私のロードバイク「インターマックス」は、今中大介氏のプロデュースするブランドです。
さあ、主人公のチカは次のシーズン、ポルトガルのチームで走るようです。
続きが楽しみです。
近藤史恵著 エデン 新潮社 1,470円(定価)
日本を飛び出してヨーロッパに渡った白石誓は、スペインのチームを経てフランスのチームに所属していました。
この主人公の名前もロードレーサーの名前としてはなかなかのもの。
通称「チカ」ならスペインでもイタリアでもありそうな響きです。
チカがニコラを説得するシーン
「ねえ、日本人が今まで何人ツールに出たか知ってるかい」
「百年以上続いたレースで、毎回に百人近い選手が出場するというのに、そこに入れた日本人はほんの少しだ。フランス人やスペイン人に言わせればいないのと同じかもしれない」
実際、ツール・ド・フランスには、1926、27年に川室競、96年には今中大介、2009、10年に新城幸也、2009年に別府史之など、近年になってやっと日本人選手の出場者が出るようになってきました。
私のロードバイク「インターマックス」は、今中大介氏のプロデュースするブランドです。
さあ、主人公のチカは次のシーズン、ポルトガルのチームで走るようです。
続きが楽しみです。
近藤史恵著 エデン 新潮社 1,470円(定価)
個人的には、最初の展開のほうが好きでした。
日本でのロードレースではテレビ中継もないし、お話になりにくいのではないでしょうか。文章から苦しさがあまり伝わってこないのは残念ですが、通勤電車でさらっと読むには最適だと思います。