てんかんに有効な分岐鎖アミノ酸の紹介
カリフォルニア大学サンディエゴ校とエール大学の研究チームは、自閉症の中でテンカンを伴う子供たち(25%)へある種のたんぱく質の摂取がてんかんの症状を改善する可能性の高いことを発表しました。
てんかんの原因はいまだ不明のままが現状。研究チームは自閉症とてんかんを同時に持つ数人の患者で、現在の遺伝子の突然変異が、ある特定のアミノ酸の新陳代謝を高速化することを突き止めました。つまりある種のたんぱく質(BCAA)を過剰に消費してしまうということです。BCAAは必須アミノ酸あることから人間は体内合成できないので、食品で取るしかありません。
ガイア・ノバリノ博士らの研究チームは、自閉症、てんかん、知的障がい、のある子どものいる2家族の遺伝子領域の配列を調べた。一方はエジプト系、一方はトルコ系の家族で、どちらにもBCKDKが不活性である異常があった。言い換えると、脳波に異常がある子を持ち、遺伝学的に近しい2組の家族の遺伝子を、新たな研究手法で解析したところ、いずれの患者も同じ箇所に先天異常が認められた。それらは、分岐鎖アミノ酸(BCAA)とよばれる一連のアミノ酸代謝を制御する部分だった。マウスで同じような状態を再現(BCKDK不活性化)すると、てんかんなどの症状が現れた。
そこに分岐鎖アミノ酸(BCAA)を多く含む食餌を与えたところ、痙攣の発作頻度が有意に低下し、神経行動学的実験の成績も改善した。
つまり、BCKDK異変により減少した分岐鎖アミノ酸(BCAA)をBCAAを多く含む食事、およびサプリメント摂取によりてんかん症状や自傷行為が改善する可能性があるのではないかと言う研究結果となったと報告しています。
糖鎖栄養素普及会会員様の中にも同じようなお子様がいらっしゃいましたので、このことをお伝えし、可能性が有るということで、BCAA並びに糖鎖栄養素の摂取を試してもらったところ、今のところてんかんの症状が落ち着いているという報告をいただきました。(個人差があります)
BCAAはホエイプロテインに多く含まれます。ホエイと言っても品質が3段階に分かれています。
- ホエイのプロテインの種類(カゼインは含まれません)
- ホエイプロテインコンセントレート(WPC)
- ホエイプロテインの中では一番安価で、免疫をサポートする天然のタンパク質分画が含まれているが、ホエイプロテイン中でラクトース(乳糖)が一番多く含まれている。このため乳糖不耐症などの人は、WPC大量摂取をした際に
消化・吸収しきれず下痢になる可能性もある
- ホエイプロテインアイソレート(WPI)
- WPCより高価だが、gあたりのたんぱく質含有量がWPCより多く、炭水化物が少ない。ただ、免疫をサポートする天然のタンパク質分画が製造過程でろ過されてしまっている。
- 精製方式により、クロスフローマイクロフィルトレーション(CFM)とイオン交換法がある。CFMの方がラクトフェリン等が残存しやすい。
- 加水分解ホエイペプチド(WPH)
- ホエイプロテインの中で一番精製されているため、gあたりのたんぱく質含有量がホエイプロテインの中で最も多い。ただし、ホエイプロテインの中では一番高価。WPCより溶かすのが容易
当然加水分解ホエイペプチド(WPH)をお勧めします。これと糖鎖栄養素との併用が素晴らしいです。高品質なBCAAと糖鎖栄養素を紹介できます。
是非試されてください。本人も親も楽になると思います。
詳しくは 脳に良い栄養素
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