「拘縮した筋肉に過剰なストレッチは筋力低下を招くおそれがある」
と最近言われています。
整骨院などで「リハビリ」と称して、無理やりストレッチして可動域を増やすところがあります。
「硬くなる」のには理由があって、硬くならないと体を支えられなくなってるわけです。
それを無理やり伸ばすとどうなるかというと、「だんだんふらつくようになってきて・・・」「最近足が上がらなくて・・」と訴えだすわけです。
なぜこうなるかというと、筋肉の長さを調整するメカニズムにあるわけです。
筋肉の長さは筋肉の端にある「ゴルジ腱器官」というもので調整されています。
ストレッチをするとこのゴルジ腱器官が刺激され、「これ以上伸ばされると危険!」と脳が反応して筋肉を緩めるわけです。
繰り返す刺激はこのゴルジ腱器官の働きを低下させ、いくら伸ばされての反応しなくなり、結果として伸びきったゴムみたいになってしまうわけです。
バレエをやっている人で体が悪い人が多いのもこの理由だと思います。
「なぜ硬くなっているのか?」を考えずに形だけを治そうとするとこういう結果になります。
昨日の骨盤も同じで、歪むには理由があるわけです。
形のみを治そうとすると、骨盤は歪んだままで、周りの伸びきった筋肉だけを更に伸ばすことになります。
最終的には股関節だけ柔らかくなって歪みは変わらないとう結果になります。
それどころか、体を支える筋力が落ちてきて、「ふらつく」「グラグラする」と訴えだします。
ストレッチは運動前や運動後には重要ですが、考えて使わないと逆効果になります。
一部の筋肉が柔らかくなるより、体全体が強調して動くことで柔軟性を出すことが重要です。
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