06話は戦術機の戦闘描写がなかったおかげか、安定した作画でした。
息子みたいな娘の鎧美琴の父、鎧衣左近。
原作では飄々としていて且つ雲のようにつかみ所の無い人物で、初見では「本当に有能な諜報員なのか?」というイメージが強かったのですが、アニメではそれをやると尺が足りなくなるであろうことから一目で有能な諜報員だと分かる人物に描かれていました。
鎧パパの「娘みたいな息子」の台詞や、靴を投げ返した2回目の転送実験がカットされたのは、オルタだけ見ていて男である鎧尊人の存在を知らないまたは元の世界(マブラヴ無印)で投げた靴が戻ってくるシーンの伏線回収が分からないでしょうから、止む無しといったところでしょう。
それと武ちゃんを元の世界に戻す転送装置が、なんかテスラコイルの様な外見の露出形装置からポッドの様な搭乗型装置に変更されていました。
おそらく武ちゃんを元の世界に戻すには量子論的にな確率の雲のような状態にせねばならず、そのためにはBETA世界線の観測者(夕呼先生や霞)の目からも見えない状態にしなくてはならないのだろうと、設定を煮詰めた結果だと推測しました。
何故なら量子論では物理的な観測機械だけでなく観測する人の認識すら量子の状態に影響すると言われているので、武ちゃんを平行世界に量子論的な仕組みで転送するには、本来夕呼先生達からも見えない(認識出来ない)状態にしなければならないからです。
まぁ因果律量子論が量子論と同じ仕組みかどうかまでは物語では語られてないのですが…基本が同じ物であるならゲーム版の露出形よりアニメのようなポッド型の方が理にはかなってるんですよね。
量子力学における量子干渉とか干渉縞の話は聞いていて大変面白いのですが、何故人間の認識が結果に影響するのかとか未だに理解出来る気がしません。
でも「君は、君が見上げているときだけ月が存在していると本当に信じるのか?」というアインシュタインの言葉とか『シュレディンガーの猫』とかは大好きですし、D-WaveやIBMの疑似量子コンピュータが実際に成果を重ねているという話を聞くとワクワクしません?
量子コンピュータもそうですが、コレとかコレとか生きている内に核融合炉が現実のものとなる日も迎えてみたいものですね。
数年前GEが開発していると報道にあった『大型トラックに積載可能な商用核融合炉』の話ってどうなったんだろう?
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