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【押井節炸裂回】ルパン三世 PART6 第4話のチラ裏感想

2021年11月15日 08時32分29秒 | レビュー

ルパン三世 PART6 第4話を見ました。

開始早々ルパン三世にしては異質なパロディモブ(ゴルゴ13のデューク・東郷風の男など)が登場していたり、やたらと小難しい描写や別作品からの引用が多い事から「あれ?これルパン三世だよね」と一瞬疑問を抱きました。

ですが「あっそうだ。今回押井守氏の脚本だった」と思い出すと、すぐに納得出来ました。

まぁ少し前に押井守氏が原作・シリーズ構成・総監督を務めた『ぶらどらぶ』を視聴した方なら理解出来ると思いますが、あのテイストです。

現在の氏の傾向として引用を多くして小難しい話にしたがるのと、パロディを容赦なくぶっ込んでくるので視聴者を選ぶ傾向があるのですよ。

複数の脚本家が担当するアニメの中で1クールに2~3話、氏が担当するくらいであれば話が締まる効果が得られたり、箸休め的には非常に良いと個人的には思うのですが、全編を担当すると…正直手放しでは褒められない状態になるんですよ。

『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-(実写映画)』や『ぶらどらぶ』を最初から最後まで見た視聴者なら分かってもらえると思います。

ええ…実写版パトレイバーは「この実写化じゃ誰も喜ばないだろ!」っていうような酷い有様で、ぶらどらぶは個々の話は短編集を読んでいるみたいで楽しめたものの、全話を通すと「結局何が言いたかったのか?」という内容でした。

じゃあルパン三世 PART6の第4話が面白くなかったかというと、普通に楽しめたんですよね。

前述の通り『箸休め』(料理を余す事なく楽しむための口内リセット用のおかず)としては非常に効果的で、他に代える事のない氏の個性が出ており結果的には充分満足できる内容でした。

言うまでもなく押井守氏や箸休めを貶める意図は一切ありません。

豪勢な料理をだれる事なく楽しむためには、むしろ箸休めは絶対にあるべきだとも思います。

結論として押井守氏脚本のルパン三世第4話は普通に楽しめたが、鬼才過ぎるので全編を氏が担当するのは個人的には勘弁願いたいと改めて感じたというだけの話です。



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