今朝の「おかえりモネ」は、2011年3月11日のお話でした📺️
寺っ娘も、あの時島に「いなかった」1人でした。
東京で働いており
すぐに電話を手にするも
もちろん両親と連絡がつくはずもなく
夜に目にした、「気仙沼が燃えています」という言葉と映像に愕然とした記憶。
震災後、私がはじめて島に渡ることが出来たのは5月初旬。
記憶とはあまりにかけ離れた島の姿。
すれ違う全ての人がそれぞれ全く異なる状況を抱え、
私は残酷すぎる状況に言葉も出ず、
心をどう動かせばいいのか分かりませんでした。
当時現地の住民でもなかったくせに気持ちを語るのは本当におこがましいことですが、
二年経っても、三年経っても、
心が動かない時間が流れました。
五年ぐらいが経過してようやく「街も元には戻らない」ことを認識して
二度と目にすることの出来ない故郷の姿を思い、再度消失感に苛まれました。
九年が経過しても、更地が増えるばかり。
十年目、「節目」とされて、方向性が見えづらい復興工事があちこちで終了を迎えました
ドラマに出てくる、モネの幼馴染みの三生くん。
彼は、亀島のお寺に生まれた息子さんです。
今日のドラマの後半には、浜辺で同級生たちが彼を気遣うシーンがありました。
きっと彼も、たくさんの別れや、人の想いに接してきたことでしょう。
決してご自分の事を語ることはないけれど、震災でつらい経験をした人はたくさんいらっしゃって…
でも、みなさん、「周りの人のほうが苦労してるからわたしは大丈夫」と仰られるんですよね。。
心の傷は、何年経っても癒えることはありません。
けれども、今朝のドラマのように、
分かり合える仲間や、気持ちを寄せてくれる人がいることは、心強く、励みになると思っています。
私もいつかだれかの支えになれるように
たくさんのことに目を向けて、吸収し、日々を大切に生きていきたいと思っています