6月23日 木曜日
僕の実家はフツーの家だが、母方の家は何代にもわたってその地域を治めてきた家だ。
それはお祖父様の父の代まで続いたそうで、お祖父様も子供の頃はその地域の顔役の一族の1人としての特権と言うべきものに与れてきたと聞いている。
僕もその名残というようなものに触れたことがある。
祖母の葬儀のときに、母方の家の地域の見知らぬ人が次々に僕に親しげに話しかけてきた。
僕が祖母に2番目くらいに可愛がられていたことを知る者たちだろう。
パイプを作っておけば、のちに僕が政治家にでもなったときに自分に利益があるかもしれない…そういうことを見越してのことではないか?…と思った。
僕は半分はそういう家の血を受け継いでいる。
(…にしては、あまりに平凡だが)
まぁ、家柄でどうこうという時代ではないけどね…。