虹いろカエル通信

ハワイアナ日々の雑記帳

おうい 雲よ

2010年12月05日 | 日記
(おうい 雲よ  ゆうゆうと  馬鹿にのんきさうじゃないか  どこまでゆくんだ

ずっと磐城平の方までゆくんか)

ふっと、山村暮鳥の詩がうかんでくるよう雲、このところ曇天が多かったので、久しぶりに

見る白い雲です。

暮鳥の詩は好きで、わけても (いちめんのなのはな いちめんのなのはな............)

と、ずっと続いているあの詩が大好きです。

いちめんのなのはな畑はひょっとしたら百反原なのかな? と想像してしまうくらい、暮鳥

はとても身近な詩人なのです。

伝道師をしていた暮鳥は、一時、わたしの故郷、茨城県の常陸太田の教会にいたことがあっ

たので、わたしは、作品の中にはきっと太田の風景も入っていると思うのです。

太田は(クジラが丘)と呼ばれている小高い丘の上の、小さな町です。俯瞰図で見ると鯨の

形をしているのが別名の由来なのですが、今は丘の下が開発されてしまって、もう鯨はどこ

かへ姿を隠してしまったようです。きっと真弓山の向こうに広がっている太平洋へ泳ぎだし

てしまったのかもしれません。
 

 暮鳥の暮らしていた頃の太田はどんな風景が広がっていたのでしょうか。わたしも太田

で過ごした倍の時間が、雲のように此処で流れています。






透き通った鳥の羽根のような雲です。この羽根に乗ってずっとずっと昔の、そう、暮鳥がい

た頃の太田に行ってみたいなぁ...............