インスタグラムのフィードに、オアシス日本公演決定という情報が流れてきて、あまり何も考えず、この時期にチケット販売して来年の10月って遠いな、海外アーティストのライブチケットってこんなスケジュール感なのかななどと、ぶつぶつ独り言を思いながら勢いでチケットの抽選に申し込んでみた。
オアシスが再結成していたことも知らなかったし、当時は確実にブラーの方が好きだった私なんかよりも当たりたい人がたくさんいるだろうなと思ったり、久しぶりに車の中でオアシスを歌っては、大抵の歌詞を覚えていることが自分でも意外だったり。
アルバムジャケットの画像を構成している要素、例えば背景や色合いやバンドのロゴ、そういうものに丁寧に紐づけられている、さほど重要ではないけれど思い出せて少し嬉しい気持ちになるような、地味な記憶が蘇ったり。それらを思い出したところで30年後を生きる私の日常の助けになるようなことはひとつもないのに、それらの記憶の断片の輪郭に、フワフワ白いカビのようなものが生え始めていることに気が付いた時に少しだけ淋しくなった。白いカビのようなものはとても静かにゆっくり生えて揺れているようだった。
昨日、抽選の結果を知らせるメールが来た。勢い余って2日間の公演の両日とも申し込んだ結果は両日とも落選だった。