結局、やさしさの話なんだと思う

日記やエッセイや動画の感想を書いていきながら、やさしさについて考えて整理してみようと思っています。

カサンドラ症候群(仮)からの生還

2024-12-02 22:05:57 | カサンドラ症候群(仮)からの生還

 数年前、私は他のプラットフォームに一時的に大量の文章を投稿していた。どれくらいの期間だったか、今となっては明確に覚えていないけれど、数ヶ月間だったような気もするし、数週間だったかもしれない。身近な関係性にある女性Yちゃんに双極性障害と巻き込み型の境界性パーソナリティ障害を疑う症状が強く出ていて、このYちゃんの「私を愛して、私を構って、私を心配して」攻撃をモロに浴びていた私には逃げ場が無かった。どうにかして自分のメンタルバランスを保つため、彼女の言動について感じたこと(Yちゃん自身へは絶対に言えない本音)を、ほぼリアルタイムで、かなり赤裸々に書いては投稿していた。連日の投稿をどこに着地させたいのか、そういった建設的なことを落ち着いて考える余裕は全く無かった。

 今でもはっきりと覚えているのは、文章を投稿した日はぐっすり眠れて、頭がすっきりして、独り言のノイズが減り、頭の中にひとときの静寂が訪れて涙が出るほど嬉しかったこと。

 しばらく投稿を続けていると、次第にYちゃんをネタにしてしまったことに対する激しい罪悪感に苛まれ、「王様の耳はロバの耳ー」と深い井戸の底に向かって叫んでいた自分の声のこだまが巡り巡って自分自身を攻撃してくるような悪循環も生まれていた。身体的にも影響が出ていて、直接的な関連性こそ立証できないものの、過敏性腸症候群、睡眠障害、皮膚疾患、それから高血圧をはじめとする更年期障害の症状も日替わりで出るような、毎日が不調ガチャ状態でとにかくしんどかった。結局、Yちゃん周辺のことを書き綴った投稿記事は全て削除して、藁にも縋る思いでメンタルヘルスのカウンセラーを探し、定期的にカウンセリングを受け始めた。

 ここでは、以前にどこかのプラットフォームに投げ込んでいたように、Yちゃんの異様さや異常さを吐き出したい訳ではなくて、おそらくカサンドラ症候群という状態に深く浸っていた私が、どのようにして心の平穏を取り戻して今に至るのか、そのプロセスを書いて置きたい。どこかで私が経験したような出口の見えない状況に苦しんでいる人がいるとしたら、少しの何かのお役に立ちたいと思ったりもして。とりあえずこのカテゴリーに少しずつ書いて行ってみようと思う。


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