くだらない男に泣かされ、苦しめられた女性たちの物語です。
男の私ですが、何故か自分と被さるところがあり、その気持ちが自分の胸の中に入り込んできました。
矢張り日本アカデミー賞10冠に輝いた、素晴らしい作品だからでしょうか。
余り素晴らしいと評判の舞台や映画を観ても、例えば「放浪記」を何回か観ても、グサっと心に響かず冷静に観る自分にも、こういう気持ちが湧いてきたのです。
人の心って本当はどんなものなのでしょうかねえ。
参考までに、蝉(せみ)の幼虫は7年土の中で過ごし、成虫になり地上に出て僅か1週間程度で死んでしまうらしいですよ。
実際に某キャンプ地で夜遅くに、目の前を必死に歩き、木に登るところまでは見たことがあります。
当時はそういうことを知らず、時々木の幹に蝉の抜け殻を見つけても、ただ持ち帰り何時の間にかなくなっていただけでした。
8年目の蝉とは、ありえませんが、若し1年遅く成虫になった蝉の、やるせない運命を指すのかもしれませんね。