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Sergio Mendes、Tamba Trioと続けたからにはオリジナルを紹介しないわけにはいかんでしょう。というわけで作者Jorge Benの1963年のデビュー作から。
なんでも2001年にCD化されるまでは入手困難なアルバムだったとかで、私もCD化に際して聴いた次第ですが、Sergio MendesとTamba Trioの同曲に慣れ親しんだ耳にはけっこう強烈で、前の2組と同様の感覚で聴くにはちょっと無理があるかも。
というのもしゃがれ声でアクの強いヴォーカルと、ボサノヴァやサンバ以外にファンクやアフロ(当時彼が意識していたかはわかりませんが)のテイストが加わっているからだと思うんだけど、
これはこれで、後のMPB(Musica Popular Brasileira:文字どおりブラジルのポピュラーミュージック)と同類と捉えればけっこうスンナリ耳に溶け込みます(実際彼がMPBに与えた影響は多大とされている)。
アルバムには他「Chove Chuva」(Sergio Mendesの「Constant Rain」の原曲)なども収録されており、ブラジルを聴くには避けて通れない1枚といえましょう。
ちなみに1989年からは名前をJorge Benjor としています。
(Brazil,『Samba Esquema Novo』,1963)
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