Sergio Mendesの「Mais Que Nada」が世に知れ渡る1966年を遡ること3年、1963年に同曲を取り上げていたのがこのTamba Trio。
作者であるJorge Benのデビュー作にも収録されており、これも同じ1963年。そのオリジナルと比較するとかなりポップなアレンジが施されており、Sergio MendesはJorge BenのオリジナルではなくこのTamba Trioをカバーしたと言っても過言ではなし。
そのTamba Trioは、ブラジル音楽界でプレイヤーだけでなくアレンジャーとしても有名なLuis Eca(p)、ソロアルバムもあるBabeto(b,vo,fl)、スピード感あふれるドラミングが印象的なHelcio Mitto(ds)の3人組。
トリオという名前から否応にもJazzを連想しがちですが当曲のようにBebetoのヴォーカル(だけでなくコーラスワークも素晴らしい)をフューチャーしたポップな曲も多く、演奏、歌、アレンジともに1963年という時代からは考えられないほどハイクオリティ(^^)
後にTamba 4としても名作を生む彼らですが、個人的にはイージーリスニング的な傾向が感じられ、トリオ時代の勢いと瑞々しさに魅力を感じるなあ。
(Bossa Nova,『Avanco』,1963)
※ 上記リンク先のアルバムは次作『Tempo』とカップリングしたお徳盤(^^)
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