手描きの魅力-その2

仕事の依頼を受けた時、スケジュールや予算とは別にパースの希望タッチをお聞きしますが、
プロポーザルの場合は「手描きがいいです！」と言われる事が多いですね。
CGパースの場合は、手を加えてリアルになればなるほど審査員に「この建物で決まりなんだ！」と断定するように思われがちですが、
手描きパースだと「ざっくりとこんなイメージなんだね」と感じるようです。
プロポーザルの場合は、当選した設計案がガラッと変更になる事もよくあります。

今日の作品は、7年ほど前に制作した小学校のパースです。


カットは設計者のイメージした雰囲気が伝わるようなイラストパースを制作しています。

手描きの魅力

CGが建築パースの主流になっていますが、
未だに手描きパースやイメージイラストの依頼が多くあります。
手描きパースを描けるレンダラーが殆どいなくなった事もありますが、
手描きには、CGでは表現しきれない独特の温かみと個性、人の感性に訴えかける魅力がありますね。
CGはスケッチが描けなくてもCGソフトを覚えればある程度制作できますが、
イメージ・雰囲気づくりや描きこみなど制作者の感性によって同じモチーフでも作品の出来は随分異なります。
とは言え、皆さん巧くなっていますね。

近年は、老朽化した施設や街並みの再生・景観の街づくり・修景などの動きが増えてきました。
古くなった個人の建物は容易には建替えたり撤去する事はできませんので、
自治体や研究者や設計コンサルタント等がいろいろと考察しています。

掲載したパースは、20年ほど前に名古屋市が、広小路通りを２車線（片側１車線）に縮小し、
歩道を広げ有効活用するという計画で制作した作品です。
手法は、道路などのペーブをCADでモデリングし、写真に合わせたアングルを出し、写真にモンタージュしてからトレースして制作しました。
（今は液晶タブレットを使ってトレースしますが、20年前当時はトレーシングペーパーにロットリングでトレースというアナログ方法でした。）



現状の写真です。（Google Earth ストリートビューより）
周辺のビルが建替えてられていますが、道路の計画は実現されませんでした。

「オバッタべッタ」に行ってきました。

先日、某Park-PFI制度を利用したプロポーザルの仕事をしました。

そこで、今日は昼食と軽い運動（歩くだけ）を兼ねてオバッタべッタ（小幡緑地公園内）に行ってきました。
オバッタべッタは2021年にPark-PFI制度を活用して作られた公園施設です。
レストラン「マメボシ」で昼食を済ませ、園内を散策。
散策路は樹木で覆われていますので、直射日光が遮られ快適ですよ。

「オバッタべッタ」の名称は、小幡緑地で食べた・寝そべった・しゃべったのイメージで決まったようです。
また、「マメボシ」の名称は、小幡緑地に自生するマメナシと星空をイメージしたそうです。
小幡緑地公園は愛知県営の都市公園ですが、
「オバッタべッタ」の運営事業者は、中部土木/岩間造園グループです。

＊Park-PFI制度とは、公園に民間企業の投資を誘導することで、管理者の財政負担を軽減しつつ公園の質や利便性を向上させることを目的にして、
2017年に都市公園法改正により新設された制度です。

オバッタべッタ　マメボシの外観

神宮駅西に新商業施設「あつたnagAya(ながや)」がオープン

2024年9月6日(金)に、熱田「神宮前駅」西街区に新しい商業施設「あつたnagAya(ながや)」が開業するそうです。
熱田神宮に訪れる来街者をターゲットにし、名古屋めしや居酒屋、こじゃれたカフェやテイクアウトグルメの店舗などがが入るようです。
愛知県産の木材を使用し、3棟の木造平屋建てで伝統的な木造建物の要素を取り入れた外観の建物です。
近い将来、名古屋版の“ おかげ横丁”や“おはらい町”のような場所になっていくといいですね。
お城や神社周辺が、日本の古き良き時代の町並みで地域に合った形で再生されたら嬉しいですね。
外国人観光客のみならず我々地元の人々も訪れてみたいと思うのではないでしょうか⁈

アップ画像は伊勢のおかげ横丁をイメージしてAi生成したものです。

才能あふれる建築家になった気が、、、するかも

昔パースを納品した時、空を黄昏た感じの色にしたのですが「空は青でしょう‼」と某大手設計事務所の社長に言われたことがあります。
確かに当時のパースは殆どが青空の表現をしていましたね。
現在は、ネットで海外のパース作品を見ることができますが、空の色はアーチストの感性にゆだねているように感じます。
日本では一般的に誰もがOKを出す無難な方向で収めようとする傾向にありますね。
もちろんその思考を否定している訳ではありませんが、世界に認められる日本人のアーチストが少ないことは、
日本の教育や環境による影響が大きく思考の幅が抑制されているように思います。

本日アップした生成Aiの画像は、研究施設やホテル・商業の複合ビル・アリーナのデザインを発注されたときに参考にしたものです。
ザハ・ハディットやノーマン・フォスターやリベスキンドなど著名な建築家の作品をAiがアレンジしてミクストメディアした感じかな⁈

星が降り注ぐ夜空に魅了された、、、つもり

画像生成Aiが普通に使われるようになってきておりますが、仕事での活用法を模索中。
現状では、建築パースの背景を変更・修正するために時々使っています。
この場合にはフォトショップの画像生成Aiを使用しますが、
生成される画像のレベルがあまり高くありません。利点は元画像（自分で制作したパース）をベースに変更したい箇所が変えられることですね。

別の画像生成Aiはとても高レベルで商用OKとの事ですが、元画像のある部分だけを変更して生成して下さいとは指令できないようです。
現状では、建築パースの雰囲気作りのポスターや額縁の絵に使用するくらいかな～。
今後は企画提案書にも使用できそうですが、、、何か別の活用法はないだろうか⁈

本日のアップした生成Aiの画像は、先日キャンプ場のパースを制作した際に「キャンプ場で眩い星空を見ているステーション」で生成し参考にしました。





イラスト風

「豊田市博物館」へ行ってきました。

今年(2024年)の4月26日にオープンした「豊田市博物館」に行ってきました。
豊田市美術館に隣接して建てられており、建築設計は坂茂氏、ランドスケープデザインはピーター・ウォーカー氏が手掛けています。
木材を組み合わせた天井はインパクトがあります。建物に入った瞬間木の香りに包まれ森林浴をした気分になりました。
残念ながら豊田市美術館は展示替えの為5月31日まで全館休館で入ることはできませんでした。
今日はザっと見ただけですが、近場（車で1時間弱）なので、また出かけてみたいと思います。

プロポーザル当選の保育園のパース

本日は、2016年にプロポーザル用で制作し、当選した保育園のパースをアップします。











完成写真です（GoogleEarth　ストリートビューより）

プロポーザル当選の小学校のパース

本日は、2015年にプロポーザルで制作した小学校のパースです。
見事当選し、プロポ時のデザインフォルムはほぼ推奨された形で完成(2021年6月)しています。







実施設計のCGパース


完成写真

幻の名古屋港計画

本日は2006年に制作した名古屋港のインキングパースをアップします。

名古屋港水族館と今は無きイタリア村をデッキで繋ぎ商業ビルを建設し、一帯を賑やかな憩いの空間にする計画でした。
残念ながら、2008年にイタリア村は経営破綻してしまい、この計画自体もなくなりその後建物も解体されました。