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手描きの魅力

2024-10-11 08:54:47 | 建築
CGが建築パースの主流になっていますが、
未だに手描きパースやイメージイラストの依頼が多くあります。
手描きパースを描けるレンダラーが殆どいなくなった事もありますが、
手描きには、CGでは表現しきれない独特の温かみと個性、人の感性に訴えかける魅力がありますね。
CGはスケッチが描けなくてもCGソフトを覚えればある程度制作できますが、
イメージ・雰囲気づくりや描きこみなど制作者の感性によって同じモチーフでも作品の出来は随分異なります。
とは言え、皆さん巧くなっていますね。

近年は、老朽化した施設や街並みの再生・景観の街づくり・修景などの動きが増えてきました。
古くなった個人の建物は容易には建替えたり撤去する事はできませんので、
自治体や研究者や設計コンサルタント等がいろいろと考察しています。

掲載したパースは、20年ほど前に名古屋市が、広小路通りを2車線(片側1車線)に縮小し、
歩道を広げ有効活用するという計画で制作した作品です。
手法は、道路などのペーブをCADでモデリングし、写真に合わせたアングルを出し、写真にモンタージュしてからトレースして制作しました。
(今は液晶タブレットを使ってトレースしますが、20年前当時はトレーシングペーパーにロットリングでトレースというアナログ方法でした。)



現状の写真です。(Google Earth ストリートビューより)
周辺のビルが建替えてられていますが、道路の計画は実現されませんでした。

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