ふくわらい ～西加奈子

私には難しかった。

主人公の定。
ちょっと変わってる。お父さんの性格が彼女に受け継がれているのだろうか。
人の機微がわからないようで、いつもまっすぐに人に問いかける。
かといって、積極的にかかわることはなく、勝手に人の顔をふくわらいにして遊んでる。
自分の世界の持ち主。

出てくる人、出てくる人個性的。

おもしろいんだけど、個性的過ぎて、私には話を理解できない。


世の中にはいろんな人がいるんだと思う。
こういう話を書いてしまう人。
それを評価する人。


よくわかんないな。っていうのが正直な感想。

任侠学園 ～今野敏

最近、今野敏にはまってしまったようです。

任侠といえば、やくざの世界。
それが、私立学校の理事になるという。しかも、理事長以下理事も全員、その世界の人。


それでも、本気で舎弟を守るのと同様に生徒たちを守ろうとするまっすぐな心が美しい。

やる気のない生徒、やる気のない教師、保護者からのクレームを一番に気にする校長。。。

任侠の世界と学校というかけ離れたような世界が入り混じっているが、
共通するところも多く、意外。

でも、まっすぐな気持ちと同様、ストーリーもまっすぐで裏切らないところが気持ちいい。


とても、とても、おもしろかった。

すこくろ幽斎診療記～今井絵美子

寒さ橋、梅雨の雷の２冊を読んだ。

医は仁術を信条とし、腕がいいのに、貧しいものの味方。

時代小説なので、読みにくい言葉もあるけど、主人公の人柄がよくて、あっという間の２冊。

まだ続きがあるようなので早く読みたい。