Sunny Side Uku Park

ウクレレレッスン クラスヒロ インストラクターのウクレレ雑記

音階と運指の話

2017-11-12 19:33:24 | ウクレレ
今度のウクカフェの最後にクリスマスソングをみんなで合奏する予定です。
そのうち一曲は「Gloria」という讃美歌なのですが、そのレッスンで簡単な音階の理論と運指の話をしています。

Aメジャーキーでアレンジしていますが、キーがAメジャーといとうのはどういうことかという説明からしています。
メジャースケール(長調の音階)とは小学校の音楽から馴染み深いドレミファソラシドのことです。

ドレミファソラシドはド(C)から始まっているのでCメジャーの音階ということになります。

Cメジャーキーの曲のメロディーは基本的にはこの音階の音で構成されています。
メロディーだけでなく使うコードも基本的にはこの音階の音を積み重ねて作られています。
これらのコードをダイアトニックコードと言います。

基本的にと書いたのは、多くの曲は音階以外の音やノンダイアトニックコードも織り混ぜて作られているためです。

「Gloria」はシンプルな曲なので上述のとおりキーであるAメジャーの音階で作られています。

では、メジャーの音階とはどのような構造になっているのでしょう。

鍵盤を思い浮かべてください。
ドの音から白鍵を順番に弾いていけばドレミファソラシド(Cメジャー音階)になります。
でも白鍵の間には弾かなかった黒鍵がありますよね。
ドとレの間にはドの♯(レの♭)、レとミの間にはレの♯(ミの♭)があります。ところがミとファの間は黒鍵がありません。
同様にファとソ、ソとラ、ラとシの間には黒鍵がありますが、シとドの間も黒鍵はありません。

ウクレレの指板はフレットで区切られていますが、これは鍵盤の白鍵と黒鍵を一列に並べたものと思ってもらうと良いでしょう。
3弦解放がCなので、ここからドレミファソラシドを3弦上で弾いてみます。

解放(0フレット)→ド
2F→レ
4F→ミ
5F→ファ
7F→ソ
9F→ラ
11F→シ
12F→ド

となります。
黒鍵に当たる1,3,6,8,10フレットを飛ばして弾くわけです。
間に黒鍵がないミとファ、シとドは隣同士のフレットになります。
この規則に則って弾けばどの音から始めても聴覚上ドレミファソラシドに聞こえるメジャー音階となるのです。

「Gloria」を演奏する際はAから始まるAメジャー音階を弾くのですが、都合良く1弦解放がAなので3弦でCメジャーを弾いたときと同様に、解放→2F→4F→5F→7F→9F→11F→12Fで弾くことができます。

この音階でメロディーを合理的に弾く為の指使いです。
2,4,5フレットを使う時。

4,5,7フレットを使う時。

5,7,9フレットを使う時。


フレット上の音階の位置と指使いをしっかりイメージすることで曲がぐんと弾きやすくなり、ミスタッチも減らすことができます。