明日は明日の風が吹いたら私が儲かる

作詞、短歌、川柳、俳句などに目覚めたユリシーズのたわいない日記。
主に言葉のことに関して書き連ねてみます。

作詞113 『歌う花』

2012年05月26日 18時24分26秒 | 作詞(新作)
『歌う花』



降り零れるように
そっと開く艷やかな紅
目蓋閉じれば闇の奥から
そっと聴こえる淡い囁き

息も出来ぬような
霧雨の降る街
あなたが眠るなら
せめて「おやすみ」を

夢を見るように 咲きましょう
夢を見せるように 咲きましょう
心はいつか枯れゆくとしても
また何度でもこの場所で



満ち溢れるように
そっと香るたおやかな紅
記憶探れば時の果てから
そっと流れる深い響き

明日も忘れるような
甘やかな一時
あなたが孤独なら
せめて温もりを

愛を知るように 語りましょう
愛を知らぬように 語りましょう
体はいつか変わりゆくとしても
また何度でもこの場所で


夢は見せたまま ゆきましょう
愛は知らぬまま ゆきましょう
全てはいつか絶えゆくとしても
また何度でもこの場所で


そういつの日もこの場所で


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