幸福の王子
私は愚かでみずぼらしいツバメでした
恋の意味も知らず ただわがままで
冬を越すためにふと通り過ぎようとした街
金色の王子様 そっと泣いていました
私は問いかけました「なぜ泣いているのですか?」
「この街には辛い人ばかりで胸が痛いのです」
王子は私に悲しい願いをしました
己の体を街の人々に運んでと
剣のルビーや涙流すサファイアの目
体を覆い尽くす純金もなにもかも
いつしか私は我が身を捨てるその姿に
本当の恋をして離れぬと誓ったのです
ついに冬は来て体はどんどん冷えゆきます
でもあなたの足元は私には安らぎの場所
最後にただひとつお願いをいたしました
「王子の手に口づけて構わないでしょうか」と
王子は答えました「口づけるなら唇に。
私はあなたを愛しているから」
深深と雪が舞いツバメの身体を覆います
皆王子とツバメを嘲笑って去っていゆきます
幸福とはなんでしょう?人に嘲笑れない事ですか?
愛するモノのため自分を捨てるは愚かですか?
あなたが幸福なら私もまた幸福です
嘲笑されようと愚かだと罵られようと
私は愚かでみずぼらしいツバメでしょう
けれどかまわない 心は幸福だから
私は愚かでみずぼらしいツバメでした
恋の意味も知らず ただわがままで
冬を越すためにふと通り過ぎようとした街
金色の王子様 そっと泣いていました
私は問いかけました「なぜ泣いているのですか?」
「この街には辛い人ばかりで胸が痛いのです」
王子は私に悲しい願いをしました
己の体を街の人々に運んでと
剣のルビーや涙流すサファイアの目
体を覆い尽くす純金もなにもかも
いつしか私は我が身を捨てるその姿に
本当の恋をして離れぬと誓ったのです
ついに冬は来て体はどんどん冷えゆきます
でもあなたの足元は私には安らぎの場所
最後にただひとつお願いをいたしました
「王子の手に口づけて構わないでしょうか」と
王子は答えました「口づけるなら唇に。
私はあなたを愛しているから」
深深と雪が舞いツバメの身体を覆います
皆王子とツバメを嘲笑って去っていゆきます
幸福とはなんでしょう?人に嘲笑れない事ですか?
愛するモノのため自分を捨てるは愚かですか?
あなたが幸福なら私もまた幸福です
嘲笑されようと愚かだと罵られようと
私は愚かでみずぼらしいツバメでしょう
けれどかまわない 心は幸福だから