序章6 2021-11-10 23:10:00 | 日記 そして先日の事。嫁さんから抗がん剤治療を始める事になったと言われた。いつかはそうなると分かっていたつもりだったが、いざそうなると忌まわしい記憶が蘇る。それは仲の良かった同級生が30代で肺がんで逝く前に、本人から抗がん剤治療の苦しみを聞いていたからだ。「体中の血管がビリビリする」確かそんな風に言ってた覚えがある。当時とは色々変わってるのかも知れないが、その後待ち構えるであろう副反応も含め嫁さんが苦しい目に遭うのは間違いない。でも、おいらには何も出来ない。
序章5 2021-11-10 20:57:00 | 日記 ホルモン療法を始めて1年と2か月後。MRの映像を見つつ、治療前は真っ白だった左の乳房はかなり綺麗になったのが見て取れたし、肺にあったがん細胞も小さくなったと説明を受けホッとした。ただ肝臓に転移が見られるとも言われてしまい、喜んで良いのかどうなのか…。その後、薬を変えたりお尻に注射を打ったりと治療法を変えつつ今に至る。
序章4 2021-11-10 17:11:00 | 日記 検査は地元の病院だったが、誰にも知られたくないとの嫁さんの希望をく汲んで本格的な治療は隣街の某病院。一緒に病院へ出向き即入院そして手術とかも想像していたが、まずは薬での治療(ホルモン療法)となった。薬の説明やこれからの治療方針などを聞きつつ、高額医療費の申請などの説明を受けて帰路に着いた。
序章3 2021-11-10 17:05:00 | 日記 一週間後の結果は二人で聞きに行った。レントゲンの写真を見せられながら言われた病名は乳がん。それもリンパ線や肺にも転移が見られるステージ4の状態だった。思う事はある。こんなになる前に何で医者に行かなかったのか、いやそれより何で気が付いてやれなかったのか等々。でも結果を聞いた今、何を言っても始まらない。落ち込む嫁さんに「なっちゃったものは仕方がない。開き直って頑張ろう」と励ますしかなかった。
序章2 2021-11-10 14:45:00 | 日記 その時は何を言ってるのか咄嗟に理解が出来ず、「へっ?」みたいな間抜けな返事をした記憶はある。聞けば、乳首から膿みたいな物が出たらしく、医者に行ったら乳がんの可能性があると言われたらしい。結果は1週間後との事だったが、元々気の強い嫁さんがおいらの前でポロッと泣き出しちゃったもので、抱きしめはしたが何と声を掛けたのかは覚えていないぐらいおいらもショックだった。