山際 荻と薄(芒)ね。いや、考えたことないね。
米さん 分からんです。
山際 (広辞苑を繙きつつ)確かに、こりゃ区別困難だね。
米さん でしょ?
分からん時は、分からん時こそ、
晴々と歌うことだ。
まず、荻の歌。
「荻の葉に折々さはる夜舟かな」 内藤鳴雪
この「折々さはる」がすべてだ。
鳴雪君の俳句の中では、この句が僕は一番好きだ。
次に、芒の歌。
「山は暮れて野は黄昏の芒かな」 与謝蕪村
これは冴えない歌だが、これよりいい歌もない。
仕方がない。
ススキススキとすすり泣くしかない。
注意。
俳句を素直に読み取って、
荻は水辺に、
芒は山野に群生する、と決め込んではいけない。
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