797(延暦16)年成立。
菅野真道、藤原継縄らの編纂。
697年から791年までの歴史書。
この「続日本紀」の第7巻の中に、
「方今小僧行基、幷に弟子ら、
街衢に零畳して、妄りに罪福を説く」とある。
行基は、あの有名な奈良時代の僧の名。
余が首を捻ったのは、
「零畳」という言葉に対してだ。
「れいじょう」又は「りょうじょう」と読む。
多治見市の図書館へ出掛け、
諸橋先生の大漢和辞典を繙いても分からない。
岩波書店の「続日本紀」の該当箇所の補注を見ると、
「落葉が落ち重なるように、
秩序なく群集する状態をいう」とある。
語意がつかめたのは嬉しかったが、
大変なエネルギーを使ってしまった。
菅野真道らの編纂者は、
なぜこんな難しい漢字を使ったのか。
今度いつか中国人経営の中華飯店へ行ったら、
そこの店主に、
「零畳」の意味分かるか、と問うてみたい。
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