「もうこれ以上の作品は誰にも作れないのでは」
という思いにとらわれることが多い。
「君が行く 海辺の宿に 霧立たば
吾が立ち嘆く 息と知りませ」
これは、遣唐使ではなく、
遣新羅使として旅立つ夫に対して贈った妻の歌。
義務教育の学校では教えてくれない歌の一つだが、
僕の考えでは、
この歌を知らないうちは、
万葉集を読んだことにはならない。
なんとまあ、素晴らしい、
一度味わったら二度と忘れられない歌であることか。
「霧立たば」、
「吾が立ち嘆く息と知りませ」。
これを歌った女性に一目会いたいものだ。
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