塩漬けにした桜の葉で包んだ、
餡入りの和菓子、
その名は、桜餅。
なかなか名が出て来ぬ余に
コートサイドで古田織部殿が教えてくれた。
製造されて間がないものは、
葉がしっとりと濡れているように見え、
葉っぱごと饅頭を食べたくなる。
時間が経過しているものは、
葉が乾いているように見え、
葉っぱごと食べたくはない。
久保田万太郎は、時々、名句を作る。
「とりわくるときの香もこそ桜餅」
確かに、香りだ。
あの香りがなければ、
桜の葉をわざわざ巻き付ける意味がない。
あの香りは、しかし、一体どこから来るのだろう。
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