テニス仲間のK氏が、ショップ奥の飴色の扉を開けて私をいざなう。偶然か、このブルゴーニュのシャルドネ、グラス🍸️にそそぐと、飴色。黄金色と言ってもいい。五年後に飲むために買った。言い換えれば、これからの五年間を上を向いて生ききるために。さよならも言えぬまま唐突に訃報だけを受け取ってしまう、そんな事も人生にはあるということだ。幻がよぎる。足下の断崖にも、果ての星座にも、思いと美酒を振り撒きつつ乾杯する自分が一瞬見えた。
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事