テレビ画面の中の、あの数刻を。
川端康成氏がノーベル文学賞受賞、と決まった。
早速、NHK教育テレビで、鼎談があった。
出席者は、
川端氏本人と、三島由紀夫氏、
そして、
「チャタレー夫人の恋人」翻訳で世間を騒がせた伊藤整氏。
前2者は和服姿。伊藤氏は背広で終始にこやかな表情。
川端氏は、
生真面目な面持ちを崩さず、
受賞を喜んでいるのか、
悲しんでいるのか、
分からないような表情。
三島氏は、
これまた、
師の受賞を寿いでいるのか、
自分の落選を悲しんでいるのか、
分からないような表情。
一人、伊藤整氏のみが、
にこにこと受賞決定を喜んでいる風だった。
さて、この時の三島氏の心中については、
ある人が、ある証言をしているのだが、
今夜は、割愛し、
伊藤整氏翻訳「チャタレー夫人の恋人」を左に据えてみたい。
と、同時に、
その右には、
いわゆる「revenge porn」を据えてみたい。
私と同じ好色派(昔の日本語で、スケベと言う)なら、
既にご存じのことではあるが、
このリベンジ・ポルノの中の、
赤裸々な品目を見ると、
(無論、中には穏やかな品目もあるが)、
いや、もう、
「チャタレー夫人の恋人」の右も右、
遥かな右に位置するものだ。
「チャタレー夫人の恋人」の猥褻性?など、
どこか銀河系の外に飛び出てしまうくらいだ。
伊藤整氏に
一度この世に舞い戻ってもらい、
リベンジ・ポルノを見てもらいたい。
そして、
一言、感想を聞かせてもらいたい。
「私の訳した『「チャタレー夫人の恋人』が、
芸術であるという信念が、
今日ほど強固になったことはございません」
と言うだろうか。
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