「さきがき」という切り方を試みる。
最近ずっときんぴら牛蒡を勉強している。
記憶の中のそれに近づきたくて、
何度か試みているが、完全には一致しない。
味についてはほぼ一致しているのだが、
見栄えが一致しないのだ。
「照り」が乏しい。
本日、いつもより味醂を多めに入れた。
と、「照り」が少々強めに出た。
まあまあ満足できる出来だった。
「さきがき」という切り方を知るまでは、
時間をかけて牛蒡を千切りにしていた。
憂鬱を紛らすためには良い手作業だが、
いかにも辛気臭い作業だ。
本日試みた「さきがき」は、
調理時間の短縮になるということが分かった。
牛蒡に包丁で縦に切れ込みを狭い間隔で入れておき、
それから、
その部分を俎板の端で、
鉛筆をナイフで削るように削いでいくという切り方だ。
削いだ切片が不揃いになる。
これが、しかし、逆に、
完成後は、なぜか食欲をそそる形状になる。
不思議だ。
誰が一番先にこの「さきがき」という切り方を考案したのか。
頭は、確かに、生きている間に使うものだ。
調理に限らない、どんなことにおいても、
「他にもっと良いやり方はないか」と自問すること、
これが大事なことだろう。
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