自然観察系ぷち旅日記 うにまるが行く!!

遅咲きのなんちゃってトラベラーうにまるが再び動き始めます。薔薇と化石と砂漠を巡る、自然観察系旅日記です。

日本で最後に沈む夕陽と悲しい伝説

2018-07-29 18:00:11 | 日本の最西端で皆既月食ツアー
こんにちは。現在地、まもなく搭乗直前の那覇空港です。



それにしても日に焼けました。50歳を前に一皮どころか、二皮剥けそう(^^;;

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unimaru diary

さて、本日2回目の記事も2018年7月24日の日記から。



西の果てにある与那国島。
つまり、ここは日本でいちばん最後に夕陽が沈む場所。

宿のすぐ地区には「日本で最後に夕陽が沈む丘」というのがあります。



この碑がある場所まで、最後の3分はこんな草むらを歩くことになるので、長ズボン&靴下がオススメ!!

で、この丘のすぐとなりには、なんとも暗澹とした気持ちにさせられる悲しい場所あります。



【久部良バリ】

写真では分かりにくいですが、海岸線にあるこの亀裂は、幅3〜4m.深さ7〜8mあるそうです。

200年ほど前、琉球王国と薩摩からの二重支配に苦しめられていた島に残る悲しい伝説。

人口に対する税金(人頭税)に苦しめられていた島民たちは「口減らし」という選択を迫られます。そして、この断崖の亀裂に妊婦を集め、走り幅跳びさながらに跳ばせたというのです。その結果は想像に易く、転落死するものあり、流産するものあり…。

姥捨山伝説を始め「口減らし」のための話はこれまでにも耳にする機会がありましたが、これは悲惨すぎます。伝説なので実際のところはわかりませんが、こういう伝説が残っているというだけで、なんとも暗澹たる思い。



崖の向こうに沈む夕陽さえ滲んで見えます。男尊女卑という言葉がありますが、これはあんまりな話。どう考えても、ありえない(¬_¬)

とはいえ、男性側にも厳しい掟があったようで、いついかなる時も徴集に遅れると労働力外と見なされ死が待っていたそうです。もちろん老人や病人、子どもなど、弱いものが切り捨てられたという話も…。

平和な時代を当たり前に生きている自分からは、想像もつかない世界ですが、そうした歴史を経て今があるのも事実。
そして、今このときにも差別や偏見、貧困や支配に苦しめられている人がいるということも遠い世界の話ではないという現実。



こんなに美しい風景を、美しいと感じられる自分の幸せ。

こちらが本日、日本で最後に沈む夕陽です



どうか皆さんの心に届きますように。

世界は本当に美しいです。
1人の力は弱くても、たくさんの心が重なれば、それは世界を動かす力になるんじゃないかと信じています。



日は沈み、また登る。
世界が平和でありますように!!

今日も1日お疲れ様♪




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