自然観察系ぷち旅日記 うにまるが行く!!

遅咲きのなんちゃってトラベラーうにまるが再び動き始めます。薔薇と化石と砂漠を巡る、自然観察系旅日記です。

棚田を見ながら幸せについて考える

2016-11-30 18:00:34 | ブータン
こんばんは。今日もご覧いただきありがとうございます。

ブータンといえば、幸せの国!
そして美しい田園風景。



日本人の心の風景でもあります。
あぜ道を歩いたり、うえから見下ろしたり。





どこまでも続く棚田。
季節的に青々とした緑の海といったところでしょうか?
黄金色に稲穂が垂れる時期も美しいんだろうなぁ…





いつまででも眺めていられそう。



道に腰を下ろしていたら、学校帰りの女の子たちが声をかけてくれました。



みんないい笑顔するんですよね。

「祈り」の記事にも書いたのですが、ブータンの人々は人のために祈ります。

これはつい最近聞いた話なんですが、友人の知人がブータンに行った時、出会った少年に「いじめはあるのか?」と聞いたところ、少年はそもそもいじめという意味がわからなかったと言います。そして、いじめについて説明すると、「なんのためにそんなことをするの?そんなことをしたら自分が好きになれない。好きになれなかったら人を幸せにできない。自分も幸せになれない」と答えたそうです。

「自分を好きになれない」
とっても深い言葉だなって思いました。

あなたは、自分のことが好きですか?

わたしは、ときどき自分が嫌に感じるときがあります。まぁ、概ね大好きですけどね(笑)

「自分を好きになれない」

この価値基準、すごくしっくりと胸に落ちました。いつも自分に問いかけたい言葉です。


今日も一日、お疲れ様(*^_^*)
明日もいい日になりますように!!

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お待たせしました!ブータンお買い物情報

2016-11-29 18:00:03 | ブータン
こんばんは。
今日はブータンのお買い物情報。かわいいものがいっぱいですヾ(@⌒ー⌒@)ノ



ブータンといえば、まずは織物。でもこれは高い(>_<)
でも、本気で買うなら綺麗な布がたくさんありました。
美しい織物と大きすぎ大仏

そして、布製のこんな靴もとってもキュート。



しかし実用的ではないうえ、こちらも高価。眺めるだけで満足する小市民うにまる(笑)

ティンプーの中心地には、こういうハンドメイドものが軒を連ねるハンディークラフトマーケットなるものがあります。



思ったよりも既製品が多かったのが残念。
時間がほとんどなかったこともあり、ここはあまり記憶に残っていません(^^;;

それより楽しかったのがパロの街でのお買い物タイム。90分ほど自由時間をもらってかとこちゃんと2人、テンションマックスで盛り上がりました。



パロのお店はこんな感じ。





今回2人が気になったものはアクセサリーや小物入れ。ブータンの綺麗な石で細工されたものや、仏教的な文様をあしらったものがありました。で、悩みに悩んで選んだのがこちら。



800円くらいだったと思います

綺麗な青い石の中心にチベット密教のモチーフの一つであるヴァジュラ(金剛杵)が十字に描かれています。ヴァジュラは、煩悩を滅ぼし、悟りを求める心を反映する仏具。



↑こちらも同じくチベット密教に由来する護符をかたどったアクセサリー。梵字が刻まれています。

さらにこちらもチベット密教のモチーフ↓



ペルベウ(吉祥格子)と呼ばれるもので、「終わりのない愛と調和」を表しているんだそうです。

どれも可愛いうえに、意味があって味わい深いです。

続いて小物入れ







こちらは1つ500〜1000円くらいだったと思うんですが、すでに記憶が定かでありません(^^;;

3つ目の茶色い部分はヤクの骨で出来ているそうです。

ルンタも買ってしまいました。



10枚入りかと思ったら、それぞれが10枚ずつ巻いてあり、すごい量でした(笑)

あとは、趣味の木の実集め



なんの実なんでしょうか?
店員さんに名前を書いていただいたのですが、まだ謎のままです。

ちなみにアクセサリーを買ったら可愛い袋に入れてくれました。



端切れて手作りしてあります。
これも商品になりそうなのに、サービスしてくれちゃうあたりが、ブータンの素朴なところだと思います(*^_^*)

チベットモチーフのアクセサリーに魅了され、動機が不純ではありますがチベットにも行きたくなってしまいました。



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聖地 !タクツァン僧院へ!

2016-11-28 18:00:15 | ブータン
こんばんは。
今夜は聖地タクツァン僧院へ行ったお話。



切り立った崖の中腹に建つこちらの僧院がタクツァン僧院。

こりゃすごい!!!
一体どうやってこんな場所に建立したのやら…∑(゚Д゚)



標高3000m
今なお僧侶が修行を続ける生きた僧院。

伝説では、ブータンの開国の父であるバドマ・サンババがトラの背に乗ってここにたどり着き、僧院を建てたと言われています。別名タイガーズネスト。

トラに乗って空を飛べない私たちが行き着ける場所なのか…。行ってみたいけれど、崖をよじ登るなんて、絶対無理(>_<)

安心してください!!!

ちゃんと道があります。
スタート地点は標高2500m。ですから、実際に登るのは垂直方向にして500m。



ロッククライミングのような高度な技術は必要ありません。

スタート地点で木の杖をレンタルすることができます。500円するというし、今はやりのトレッキングポールのように軽くないし、なくてもいいかなと思っていたのですが、最終的にガイドさんが、自分の杖だから使っていいよと車から出してきてくれました。



登り始めはほとんど勾配がありません。

川のせせらぎが聞こえてきたり、水車マニ車の回る音が聞こえてきたり…



マニ車は一回転すると鈴のような鐘のような、チンという澄んだ音を鳴らします。その響きが静かな森に吸い込まれていきます。

やがて、道はだんだんと上り坂に。



山道にはところどころにケルンのように石が積み上げられ、この場所が祈りの場所であることを教えてくれます。



勾配がきついところもありますが、のんびり上がっていけば、1時間ほどで第一展望台へ。







展望台の手前には、大きなマニ車があり、色鮮やかなルンタが空に揺れ、一気にテンションが上がります。

ここからあと少し登れば休憩所の茶屋へ。





目指すタクツァン僧院を眺めながらクッキーと紅茶でティータイム。お湯を入れてあるポットが可愛い♪



現在地はここ↓



先はまだまだ長そうです。ここから道はさらに急になりますが、しばらく進むとまた緩やかに。







それでも一歩一歩登っていけば、やがて頂上にたどり着くのが登山。今度は1時間かからずに第二展望台へ到着。

着いたー!!



ここからはタクツァン僧院が目の前に見ることができます。



ここからは、崖に設置された道は歩いていくことになります。こんなところに、ちゃんと道が付いていたんですね。



道と言ってもほとんど階段。しかも一度下ってまた登らなくてはなりません。

さあ、がんばるぞ!



下りはいいんですよ、下りは。
下から見上げるタクツァン僧院。



下りの終わりに滝が現れました。





滝が落下する音。水のしぶき。色とりどりのルンタ。伝説の物語の中を歩いているようなそんな風景です。

でもここからの登りがきつい。階段が急なんです(T_T)





すぐ目の前なのにへこたれそう…
その結果ここで写真が途切れています(笑)

もっとも僧院の敷地に入ると撮影は不可。荷物も全て入り口で預け、身一つで僧院の中へ。

観光客はもちろんですが、ブータンの方もたくさん来ていました。ここまで来るのも大変なのに、皆さん立ったり座ったり、頭を地面につけながら熱心に祈りを捧げてました。

中はとても広く、説明を聞きながらぐるっと回ると30分以上が過ぎていました。

帰り道は行きよりも晴れてきました。





あんな細い道を歩いていたのか∑(゚Д゚)
上から眺めてびっくり!!
歩いているときは、それなりに道幅もあったので、全く気付きませんでした。

タクツァン僧院までの道のりは片道およそ2時間半。それなりに山道ですが、歩けない道のりではありませんでした。ちなみに高尾山は標高差400mですので、それよりさらに100m登ると言った感じ。

ただし、標高か3000mありますから平地よりは空気が薄くなっているはず。万全の体調で臨むのがベスト。

下りはさくさく歩を進め、あっという間に第一展望台。





ここまでは、馬で登ることもできるそうです。誰かが乗ってきた馬なのでしょう、何頭かつながれていました。

このサービス、途中馬糞が多いのが難点(^^;;

スタート点の小川ではレンタル用の杖を洗う女性の姿が



目に入ってくる風景の一つ一つが素朴で、ノスタルジック。

最後はちょっと欲にまみれてお土産を物色(笑)



あとで分かることなんですが、町よりもここで買ったほうがお得です。交渉すると少し値引きもしてくれます。もしもこれから行かれるという方、覚えておいてくださいね。




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ブータンの道路事情2016

2016-11-27 18:00:46 | ブータン
こんばんは。
昨日に続き、ぼちぼちと更新。

今日はこの夏見てきたブータンの道路事情。



交通量が多いのはティンプーの町中だけで、あとは、パロやプナカと言った都市の周りは舗装道路が引かれています。

都市と都市をつなぐ道はまだまだ未舗装道路。特に東へ向かう道は大変なんだとか。ブータンは山岳地帯だから、集落と集落が山や川で分断されているのです。

割と車の通りがあるティンプーからプナカへ向かう途中にも、こんな未舗装なヘアピンカーブが続いてました。



大雨降ったら、土砂崩れが起きそうな…。

それもそのはず。道幅拡張のため、斜面をショベルカーで大胆に削ってるんです。



途中、崖の上から岩や木が転がり落ちてきて、一瞬崖崩れかとドギマギしました。なんと、上からショベルカーで木をなぎ倒していたんです。

もちろん道は封鎖されていましたが、15分ほど待たされたあと、地面の岩をどけ、何事もなかったかのように開通…

こうした土木作業はほとんどがインドからの季節労働者が請け負っているとのことで、どこもかしこも急ピッチで整備が進んでいる模様。



インドのダンプカーは派手派手で、ライトにはなぜか目のシールが付いているので、すぐにわかります。普通は片側1つでもっと大きい。

近代化の波の真っ只中のブータン。古き良きものを大切にするとともに、観光資源として活用ブータンの政策。他に類を見ないこの国は、今後どのように発展していくのか…、悪路に揺られながらそんなことを考えてみたり…。

ちなみにブータンには信号というものはありません。ティンプーの中心に昼間だけ警官が交通整理をする場所があります。



ガイドさんはブータンの信号はここだけって言ってましたが、信号でもないような…。伝統的な柄で鮮やかに塗られた交通整理用の東屋と言ったところでしょうか。

ガソリンスタンドもとってもオシャレ



日本でも、古いものが見直される動きがありますが、こうして意識して残していかないと、人類の貴重な財産が消えていってしまうんだなと思いました。






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祈り

2016-11-26 19:38:05 | ブータン
今年の夏の「かとこ×うにまる 東南アジア秘境の旅」
↑今さらながらそれっぽい旅のタイトルをつけてみました

結局ブログは「やるやる詐欺」で不発のまま、旅が終了してすでに3ヶ月のときがながれてしまいました。期待して待っていてくださった皆様にはお詫びのしようもございません。

何より自分自身がすっきりしない気持ちを引きずり続けた3ヶ月。これは、もう続きを書き上げちゃうしかないですね。

そんなわけで、ようやく重い腰を上げてブログ再開(^^;;
本日はブータンを覆い包むような「祈り」について。

メモリアルチョルテン(第3代国王記念仏塔)。チベット様式の白亜の塔。青空によく映えます。



そして、ここブータンへ来て、寺院、仏塔というのは、そもそも祈りの場であったんだということを再認識。

観光客にとっての撮影ポイントは、この国の人にとって紛れもなく信仰の場。祈りを捧げる場所なのです。

マニ車を持ちながら、仏塔の周りを時計回りにひたすら歩く人々。仏塔に向かって、五体投地を続ける人々。





そうした人々の祈りが早朝から深夜までこの場を包んでいました。




ちょうどホテルからこのメモリアルチョルテンが見えたのですが、寝るときにもまだ人々の波が見え、そして目覚めてカーテンを開けても同じような人の波。

みなさん、それはもう、本当に信心深いのです。



こちらの白い旗は亡くなった方のために立てるのだそうです。魂というものを大切に考えているブータンの人々の暮らし。

そのことについて、わたしには語るべき経験も知識もないのですが、純粋にここに流れている空気が心地いいなと思いました。

ブータンの人々はけして自分のためには祈らないのだと言います。常に人類皆の幸せを祈っているんだそうです。それは、すなわち自分の幸せにつながることだからなんだと思います。

3月11日には、日本のために法要を営んでくれているんだと聞きました。世界中の災害について、一つ一つ全てに祈りを捧げることは不可能だとしても、自分と関わりのある人々のことをそうして気にかけることができるって、なんて心が豊かなんだろうと思いました。



ブータンの祈りがこれからも続き、その姿が世界の人々の意識の中に刻まれていくといいなと思います。ブータンが異質なのではなく、皆が祈る世界になればいいなと。もちろん祈りの形や宗教なんて関係なく。

わたしは祈りとは、人を思う気持ちだと感じました。勝手に感じた気持ちにすぎませんが、その気持ちを大切にしたいと思います。




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