五輪塔について
石造五輪塔は平安後期から作られている。数ある墓塔形式の中でも最も親しまれている墓塔であり供養塔といえば五輪塔といわれるほど主流になっている。
五輪塔は方形の地輪、円形の水輪、三角形の火輪、半円形の風輪、団形の空輪から成る。
五輪塔は真言宗開祖「空海」によって考え出された墓塔といわれている。
空海は、この宇宙は六つの構成要素から成り立つとした。これを「地・水・火・風・空」の
五つを「五大」と言い物質的な存在を表す。 「地」は大地であると同時に、個体を表す。⇒体
「水」は流れたり、移動したり、下降するもの、つまり水や液体を表す。⇒血液
「火」は燃え上がり、上昇するものであり⇒体温
「風」は動く気体を表す。⇒ 呼吸
「空」は空間を表している。 ⇒ これらがうまく融合した状態のことである。
この「五大」に、精神的な存在である「識」が加わって「六大」となる。「識」とは認識作用
のことで、宇宙は物質だけでなく、そこに認識作用が加わってはじめて存在するとされる。
「五輪塔」は500年〜700年前(鎌倉〜室町)には日本中のお墓の8割以上を占め、300年
以上もの間、一大ブームを巻き起こした「お墓の代表」でした。
皇族、貴族、武士、庶民に至るまで、当時「お墓」といえば「五輪塔」でした。
ちなみに今の三段墓は、江戸時代の中ごろから庶民に普及し始めたものです。
五輪塔と似たものとして、同じ供養塔である「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」があります。
宝篋印塔は100年以上前に亡くなったご先祖様を奉るものですが、五輪塔は50年以上前に
亡くなったご先祖様を奉る場合に使用するという違いがあります。
石造五輪塔は平安後期から作られている。数ある墓塔形式の中でも最も親しまれている墓塔であり供養塔といえば五輪塔といわれるほど主流になっている。
五輪塔は方形の地輪、円形の水輪、三角形の火輪、半円形の風輪、団形の空輪から成る。
五輪塔は真言宗開祖「空海」によって考え出された墓塔といわれている。
空海は、この宇宙は六つの構成要素から成り立つとした。これを「地・水・火・風・空」の
五つを「五大」と言い物質的な存在を表す。 「地」は大地であると同時に、個体を表す。⇒体
「水」は流れたり、移動したり、下降するもの、つまり水や液体を表す。⇒血液
「火」は燃え上がり、上昇するものであり⇒体温
「風」は動く気体を表す。⇒ 呼吸
「空」は空間を表している。 ⇒ これらがうまく融合した状態のことである。
この「五大」に、精神的な存在である「識」が加わって「六大」となる。「識」とは認識作用
のことで、宇宙は物質だけでなく、そこに認識作用が加わってはじめて存在するとされる。
「五輪塔」は500年〜700年前(鎌倉〜室町)には日本中のお墓の8割以上を占め、300年
以上もの間、一大ブームを巻き起こした「お墓の代表」でした。
皇族、貴族、武士、庶民に至るまで、当時「お墓」といえば「五輪塔」でした。
ちなみに今の三段墓は、江戸時代の中ごろから庶民に普及し始めたものです。
五輪塔と似たものとして、同じ供養塔である「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」があります。
宝篋印塔は100年以上前に亡くなったご先祖様を奉るものですが、五輪塔は50年以上前に
亡くなったご先祖様を奉る場合に使用するという違いがあります。