面白かった。
著者の坂口恭平さんはご自身が躁鬱病(双極性障害)と診断されている。
早稲田大学卒業。作家、建築家、画家、音楽家の肩書きを持つ多才な方。
そして自殺者を少しでも減らしたいという思いから、『いのっちの電話』と称して自分の携帯電話番号を公表して希死念慮に駆られた人の電話相談を365日受け付けているという凄い人でもある。
この本では精神科医である神田橋條治先生の『神田橋語録』が引用され、それについて著者が思うままに解説している。
坂口氏は双極性障害の人のことを躁鬱人、そうでない人のことを非躁鬱人と表現している。
躁鬱人の視点で書かれたこの本、躁鬱人が読んだらとても気持ちが楽になる内容だろうなと思う。
そして非躁鬱人の私は、読んでみて躁鬱人への理解が深まった気がした。
以下は引用されていた神田橋語録から抜粋
「資質に合わない努力はしないのが良さそうです。『きちんと』とか『ちゃんと』とかは窮屈になるから駄目です」
「躁鬱病の人は我慢するのが向きません」
「『この道一筋』は身に合いません」
「あっちふらふら、こっちふらふらがよろしい」
「気分屋が基本気質ですから『気分屋的生き方をすると気分が安定する』という法則を大切にしましょう」
「コツはまず、くだらない事を遊び半分でやることです。価値のない事、無駄なことから始めましょう。
そうすれば中途でやめてもがっくり来ません。
価値あることをしてしまうと、しんどくなった時に途中でやめられなくなるから損です。
逆に無駄なことをどんどんやるのは治療に役立つから無駄ではありません」
この本を読んだら、ニイト君が企業に就職して組織の中で働くことなんて絶対無理だなぁと思えて来た。
『あっちふらふら、こっちふらふら』して好きなことだけやって
坂口恭平さんのように多彩な才能があれば印税や講演料などで食べていけるんだろうけど
ニイト君のような凡人の躁鬱人はどうやって生活していけばいいのかな…🥺
さてニイト君、今週は自動車学校が五日連続のスケジュールだったのでどうかなぁと思っていたが
やはり無理だったようで昨日はキャンセルしていた。
今日はスクールバスの予約を忘れていたから行けないと言っていたが
私の仕事が休みだったので、起こして車で送った。
手がかかる。
今日はヒゲ脱毛もあり、そちらも送り迎えして欲しいようだ。
ヒゲ脱毛は後2回だけど、もうツルツルになっている。
髭剃りは2週間に1回くらいでいいらしい。
ニイト君が元気になるならと、色々大枚払ってきたなぁ
元気にはなってきたけど、
また鬱の波がいつ来るか分からないし
やっかいな病気だな😥