性犯罪がテーマのサスペンス仕立ての小説
天童さんの作品を読むのは『悼む人』以来
『悼む人』は私が読んだ中で好きな小説ベスト10に入る作品
重いテーマは相変わらずだが、この作品はかなりエンタメ性が高く、読みやすい。
ドラマ化に向いてそう。
いつもながら勝手に配役を想像して楽しむ
主役の刑事はムロツヨシさん、相棒は岩田剛典君でどう?
女性警視は吉田羊さんか真飛聖さん
そんな話はどうでもいいけど、
小説の中で若手刑事が先輩刑事に「ご主人」「奥さん」という言葉を使わないようにたしなめるシーンが出てくる。
「旦那さん」も女性を下に置く物言いなのでダメだと
私、職場で普通に使ってるけど、ダメなんだ〜
しかし、「ご主人」「奥さん」が使えないと、なんと言っていいやら
天童さんがあとがきにこう書いている
〈わたしの主人はわたしだから夫のことを「主人」と呼ばないことにした〉というエピソードに文化的背景の一つを象徴的に表現したが、拙著の紹介や取材でそれについて取り上げられたことはなかった。
(中略)
年配の女性たちがなお習慣的に「うちの主人は」と口にするのを聞くたび、気持ちがふさがる。
そうした対等ではない関係を裏に秘めた言葉を無意識に使う(暗に求められている)文化が、女性や子どもが被害を受ける犯罪やハラスメントを生む要因の一つになっている…
私も天童さんほど深く考えてはいなかったが、友人が自分の夫のことを「主人が」と話すのを聞くたびに違和感を覚えていた。
私は友人には夫のことを「旦那」と言っていて、目上の人と話す時はなんとなくよそ行き言葉として「主人」と言っていたけど、今後は一切やめよう。
今後は「夫」一択でいこう
わたしの主人はわたしだから