夏は暑さのせいで苦しい日がほとんどだったが、
季節が進んで涼しく、そして寒くなってくると少しずつ
元気でいられる日が増えてきた。
あたらしい薬がよく効いているのかもしれない。
元気でいられる日はすっかり自分が病気であることを忘れてしまう。
我に返るのは、酸素のチューブが目に入ったときだ。あるいは動いていて
酸素のチューブがどこかに引っかかってしまったときなどで、
酸素吸入していることは私を絶望させる。
なんてこった。
わたしは病気なのか!?と我に返る。
しかし自分が難病であることを忘れさせてくれる日々というのは
とてもしあわせなことで、こんな日が永遠に続けばいいのにと思う。
不治の病なのでせめて、病気であることをどうにか忘れて生きていくことが出来さえすれば
きっとわたしは最期までしあわせに生きられるのだろう。