数ヶ月前
けんちゃんは母ちゃんいないと泣いたし
いても抱っこしてなくちゃだった
いつころからかだいたいの日
洗濯機を回しながら
リビングの扉からたまにのぞき見
けんちゃん
ミルク飲み干したストローマグ転がせて
積み木か絵本かテレビに夢中
けんちゃん
しばらくなら１人で遊べる
今日の午後は
どうしたわけか
母ちゃん眠くて仕方なくて
絵本読んでくれ～！
聞くつもりはないけど♪
攻撃の相手をする気力なくて
けんちゃんマットにゴロン
転がったまま
積み木にしようって
積み木積んで見せたけど
誰に似たのか
けんちゃん
絵本読ませたがり
次から次へ
絵本を持ってきては
転がる母ちゃんの体に押し付ける
油断すると顔に落ちてくる
しばらく顔を守って寝たふりすると
あきらめたのかリビングの小物
散らしはじめた
楽しいのか自棄なのか
けんちゃんも眠い時間のはず
けんちゃん、母ちゃんねんねするね
声掛けて移動
けんちゃん遅れてねんね部屋に来た
ニヤァー
嬉しそう
ふとんの上でしばらくイチャイチャ
抱き抱えてトントントン
母ちゃんの睡魔限界
けんちゃんの目はランラン
母ちゃんからすり抜けていく
結局、
気になって眠ることもできず
けんちゃんの動きを止める気力もわかず
ねんねの部屋
おむつ替え用品が散乱
台所から持ち込んだソース瓶も転がってる
気力を振り絞って
けんちゃんの相手をするか
睡魔に任せて寝たふりしたあと
強風が吹き荒れたような部屋片付けるか
贅沢にも
今の母ちゃんには選択肢がある