新年明けましておめでとうございます。
本年が皆様にとって良いお年になるようお祈り申し上げます。
皆様如何お過ごしでしょうか。
私としましては、仕事が多忙なためにブログ更新が滞っておりました。
元々職人的な仕事をしていた人間が管理的な仕事に転職してしまったために苦労しているところです。
大人しく職人として腕を磨いておれば良かったかも、と気持ちが新年になっておりませんw。
そんな状況ですので、昨年中はオーディオの方も変化はありません。
今年になって、久しぶりにオーディオに手を付けたところです。TOP画像のスピーカーを作成しました。
スピーカーユニットはFostexのプロ用10cmフルレンジスピーカー。
昨年、亡くなった友人を御参りするため上京しました。その際に共通の友人であるNong-Khaiさんに戴いたスピーカーユニットです。
スピーカー箱はコイズミ無線のDE103-Solを用意しました。
限定生産品のスピーカーユニット FE103-Sol用に設計されたスピーカー箱です。
選んだ理由は素材。ラワン合板製という点です。
MDFやパーチクルボード等の木片を接着剤で成型する木材は再生音に接着剤の音が乗ります。この接着剤の音は低域で如何ともし難く、中域も支配的で、高域にまで悪影響を及ぼします。
それに比べてラワン合板製は比較的癖の無い、締まった低域と全域で張りのある音です。同時に注意する点は中高域の張りで、5kHz前後の帯域にラワン合板特有の色が乗るように感じます。この帯域は私にとって非常に敏感な帯域ですので、セッティングの上で警戒していた点です。
スピーカーの作成に当たっては特に特別なことをしておりません。
コストダウンという意味もありますが、スピーカーケーブルのターミナルは設けずにスピーカーユニットに直接スピーカーケーブルを半田付けしております。ちなみにスピーカーケーブルは大栄電線VFF0.75sqです。
吸音材の選択は吸音材の無い状態で鳴らした結果、クールで締まった音になるグラスウールを考えていましたが、手持ちのグラスウールが使い物にならないことが後になって判明。しょうがないのでニードルフェルトになっております。
以上のようなスピーカーを駆動するシステムは以下のとおりです。
音源:パソコン
DAC:RME ADI-2
プリアンプ:自作金田式ヘッドフォンアンプ
パワーアンプ:CROWN D-150AⅡ
この構成で数日鳴らしておりますが、非常に素晴らしい音です!
同時に何故Fostexさんはこのスピーカーユニットを販売しないのか?疑問です。
FEシリーズよりもダンピングが効いていて明快な中高域とキレのある低域です。比較するとFEシリーズは神経質な音を出さないためか、または低域の見た目だけの周波数特性を確保するためにダンピングが効いていないのでしょうか。
とても癖の無い素直な音ですし、10cmフルレンジスピーカーであるということが信じられないほどワイドレンジ。そして、フルレンジスピーカーでしか得られない全域の統一感と点音源による空間表現。
素晴らしい品を戴いた事をNong-Khaiさんに大変感謝しております。
それと同時に、Fostexさんには是非ともこの商品の再発売を要望したいところです。周波数特性しか考慮しない現在の風潮において、FEシリーズやFFシリーズとの住み分けは苦しいかも知れませんが、限定品で発売していただけたら誰もがこの魅力に気付くと思います。
今回の自作スピーカーは僕のメインシステムにとって、基準のひとつとなりました。
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其のユニットは国内販売は正規に行われて無い物です。
機器組込み又は輸出用製品です。
見た目は貧相ですが出音が気に入った物なので差し上げた次第です。
でも面白いユニットでしょう。
問答無用で音楽を楽しんで下さいね。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
素晴らしいスピーカーユニットをありがとうございました。
このユニットはどのようなものなのか?っと思い、調べてみたところSPA11というPA用途のパワードスピーカーにも使用されていたということが分かりました。
音楽を楽しむ大きな助けとなっております!