パワーアンプの補修部品がやっと揃ったので交換しました。
デカップリングコンデンサをニッケミKZEに交換。
加えて、電源回路のカップリングコンデンサをユニコンGSTに交換しました。
ユニコンは日本のメーカーだそうです。
失礼ながら、今まで海外のメーカーだと思っていました。入手性の良いチューブラ形の電解コンデンサがユニコンGSTしかなかったんですが、調べてみると堅実な印象のメーカーさんのようなので選択しました。
交換作業は問題なく終了。
Crown D-150はアメリカンで無骨、且つ合理的な筐体設計なので、部品交換の際に基盤上の部品へのアクセスも容易でした。
カッコイイ設計です!これに比べ、壊れたら取替もしくはASSYで交換の現代の製品は不細工。
交換して気付いたのが、左右チャンネルでデカップリングコンデンサの銘柄が違うということです。
膨れていて不良なコンデンサはPACCOMというメーカーで新品当初からの部品のようですが、膨れていなかったコンデンサは補修のために交換されたコンデンサのようです。
なぜなら、TOP画像のとおりにメーカーが異なるからです。
やっぱりな!左右チャンネルで音が違うと感じていたんだ!!
っとは全く思っていなかったと告白しますw!
取り外したコンデンサの容量を測りましたが、容量抜けを起こしているコンデンサはありませんでした。全て正常な容量を保っていました。
ちなみにオペアンプが左右チャンネルでロットが異なることも発見しました・・・。これはちょっとゲンナリしましす。プロ用機器の中古品は民生機器に比べ、こういう可能性が高いというのは想像に難しくありません。
で、交換後の音はどうなのか?と言いますと、クリアで解像度が上がった印象です。
クリアというのも、厳しい音を丸めて触りを好くして感じる“クリア”ではなく、倍音がクッキリ再生されていて若干クールな印象の音という意味での“クリア”です。
でも、細かい部分でいうと、ニッケミKZE+ユニコンGSTの音は澄んでいるが若干痩せた音と感じます。
そもそも部品交換するまでの音が故障しかけた異常な音ですから、比較するのが難しい状況です。正常な状態だった頃の記憶は、数年前に別の部屋で別の機器に接続して聴いたものです。全く比較対象になりません。
では、交換後に1日ほどエージングした今現在の音がどうなのかというと、僕の音に近いと感じています。
中古品として購入した当初からコンデンサの不良が音質に影響を及ぼしていた可能性も考えられます。
もしかすると、僕は今初めてCrown D-150A2本来の音を聴いているのかも?知れません。
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D-150A2もシャーシのスペースに余裕があるので交換してみます。