無音の喫茶店と甘くないデミグラスソースのアムール

先日、喫茶店や美容室などの店舗に流れるBGMに妙なサブスクが紛れ込んでいる話を書いたら、昨日入った喫茶店は・・・・ナント無音だった!

 

実家の近所に多分最近できたと思う「JUN KISSA」という純喫茶が目に入って気になっていた。ちょうどレッスンの前に遅昼を兼ねて行けそうだったので突撃。

 

「JUN KISSA」松山市二番町通り

 

何を喫茶店でそんなに騒いで、とお思いかもしれないけれど、このあたりは飲屋街の中心で夕方から明け方が営業時間の店ばかり。そこに午前8時から午後4時営業のお店がなぜ? 素朴な疑問でしょ。

 

昼間の人口は十分の一もいない。さらにオフィス街はもっと別の場所にあるし、大学は全く別の場所だし専門学校はあるけど高校は授業中の時間帯。一体誰が利用するんだろう?

 

午後1時半、入店。

カウンターだけの、ほぼバーなどの居抜きのお店とわかる。

客はカウンターの奥に一人、ママさんと話している。

 

コーヒーはともかくとしてサイドに何を頼もうか、と一瞬悩んだけどポテサラサンドを頼んだ。カレーとかナポリタンとかという調理ものはなかったのが残念。

 

で、入店してから何か違うなぁと思っていたら、BGMがない!

 

店内は薄暗く、僕らの感覚ではジャズ喫茶に等しい照度の店内だし、しかも街中の一階で窓は入り口だけ。

海が見えるとか山が見えるとかという眺望でもあればBGMも無用だと思うが、ただシーンとして客の話し声がボソボソと聞こえるというのも珍しい。

でも、気の利かないBGMよりもこれはこれでいいのかもしれない。

 

目の前でサクサクと作ってくれたポテサラサンド。作り置きしないところはいいね。

パンはトーストしますか?と尋ねられたけどそのままで、と。

とってもシンプル。

ランチとしてここまでシンプルな外食も久しぶり。

 

 

BGMがないのもいいなぁ、とポテサラサンドを食べていると、カウンターの奥の連れと思しきオバチャマが入店。

僕の後ろを駆け抜けて行くと同時に大声で話し始めた。

 

 

コーヒーは懐かしい、ちょっと薄い目の喫茶店のやつだなぁ。透き通っている。

カフェと名乗るところのドロドロのコーヒーよりもこっちがいいや。

 

と、カウンターに座るなり、オバチャマが「チョッとアンタ、電気料金見たぁ〜?」「見た見た」「心臓が飛び出しそうやったわ」「なんでこんなに払わんならんの?」「これでまた四月になったら値上げするっちゅうよ」・・・・

 

今、街に出るとこの話を耳にしない日はないほど電気料金の値上げに文句を言う。いや、それは皆同じだけど、ここよりも他で言えばいいのに。

 

「アンタとこは電化しとるの?」「いいやウチはガスのままよ」「ほんと、それ正解よ。うちなんかお得やからてオール電化にしたから目も当てられんわ」「そうなん?」「深夜の安い時間帯の電気を利用してなんちゃら、言うから変えたら、今度そこの割引をなくすて!」

 

・・・それ確かに問題ですよね。でも、まぁ、BGMというのは、こういう他人様のお喋りを覆い尽くしてくれる効果、というものもあったんだなぁ、と初めて気がついた。

 

どんどん話はプライベートなことになっているのでそろそろ、とお暇した。コーヒーとポテサラサンドで750円。この辺りでは安い。

 

 

喫煙可としていたから最近この界隈にできた新設ホテルがどこも全館禁煙なので、その客も考慮してかな。

 

レッスン後の夜はJRの切符の受け取りにJR松山駅に。つくづくJRは便利だと。全国どこでも思い通りの切符が発券出来て受け取れる。

 

さて、ちょうど夕飯時。帰り道のどこかで食べよう。

5系統の道後温泉行きの路面電車に乗って、どこにしようかと思いながら南堀端に着いたので、「アムール」と決めて降りた。

 

ここは500gの巨大ハンバーグを食べに来ることがあるのだけど、ノーマルなメニューもある(当たり前だ)。

 

 

繁華街でもないところにあるのに午後8時で満席だった。

しかも女性の二人組が多く、一人で来る男性はカウンター席と妙に分かれていて面白い。

 

たまたま入店と同時に目の前のテーブル席が空いたのでそのまま着席。

 

昔ながらの洋食屋さんの雰囲気がそのまま残る数少ないお店。1970年代に流行った漆喰を使った壁が懐かしい。

ノーマルにハンバーグのコンビでエビフライなんてのを頼んでみた。

 

昔はもう少し遅くまで開けていて、近くの堀之内にある市民会館の公演の後などに利用した記憶がある。午後9時くらいだったかと。

 

なんて思っていると到着!

 

ハンバーグ・コンビ(エビフライ)!

 

なんかいいですね。

自家製の30時間煮込んだデミグラスソースが添えられて。

 

ここのハンバーグはサイズに関わらず甘くない。なのでこのデミグラスソースも甘くない。

500gものハンバーグをぺろりと食べれるのも甘くないから。

 

で、ノーマルなハンバーグ。デミグラスソースをくぐらしながらいただく。うん、これこれ。

 

 

エビフライは難問だ。

どこまで食べるか?

これは海老天でも言えること。

もちろん身だけ食べる。

 

でも、ちょっぴり揚げられて実は味が香ばしく張り付いている尾っぽ側や頭もギリギリまでタルタルソースに絡めていただく。

 

っんまい!

 

「アムール」松山市南堀端電停近く

 

帰りも路面電車。

少し雨が落ちて来た。

 

すぐに電車がやってきて、環状線だが最寄りも通るので乗車。

 

 

おやおや、車内が緑色の昭和の高度成長期の電車、70番台だ。

 

 

最近は半数以上が省エネの21世紀生まれのトラムに置き換えられつつあるので50番台、60番台、70番台、2000番台の昭和な電車に乗る機会も減った。

 

新しい電車は乗り心地もいいし、車内は白色+ダイオードで夜でも煌々と明るい。でも、この、ちょっぴり薄暗い蛍光灯で、走るとモーターがうねりをあげるアナログ・カーって味わいがあって好きだ。僕が小学校の頃に新車で入った車両だ。

 

 

前面の窓に雨粒。それに光る街の灯り。

 

洋食屋さんで食事して、蛍光灯の灯りの路面電車で小雨の街の中を進む。

 

 

大街道で降りると珍しく昭和な電車のオンパレード。

小雨に似合うのはやはり、こういうオールドタイマーなんだなぁ。

 

 

 

 

【期間限定公開/無料動画】

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最新の動画です。2022年11月に栃木県足利市のartspace&cafeで行われた彫刻家藤岡孝一氏の個展BLUEの中の「JAZZ in BLUE」での演奏からダイジェスト。

約27分間の動画です。

写真をクリックするとartspace&cafeのページに飛びます。最初にコマーシャルが入る場合がありますのでご注意ください。

➡︎

 

演奏:Toshihiro Akamatsu(vibraphone) Hakuei Kim(piano)

 

・Straight, No Chaser......Monk

・Violet Rays.....Toshihiro Akamatsu

・Synonym......Toshihiro Akamatsu

・White Forest......Hakuei Kim

・Beyond the Dream......Toshihiro Akamatsu

・Lake Sagami......Hakuei Kim

・The Gleaner......Toshihuro Akamatsu

enc

・Blue in Green......Miles

 

Nov/13/2022 artspace&cafe @ Ashikaga, Tochigi.

 

 

Coming Soon!

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2023年 2月11日(土)東京・成城学園 「Cafe Beulmans」
13:00開場/13:30開演
第三回 望月慎一郎(p) 赤松敏弘(vib) DUO

MC 3300円 + 2 drinks od
問い・予約 03-3484-0047

世田谷区成城6-16-5 カサローザ成城2F

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【プロデュース情報】

 

2023年1月25日発売!

現在の東京のジャズシーンで既にライブでは人を振り向かせる存在となりつつある新人実力派ヴァイビスト・吉野智子。今回そんな彼女のデビュー作のプロデュースを担当しました。

スタンダードもオリジナルも一つ一つ吟味して揃えた瑞々しさに溢れた作品に仕上がっています。試聴された方からはとても新人とは思えない堂々としたプレイに驚きも寄せられています。

メンバーは現在の東京のジャズシーンの若手を代表する精鋭揃い。

是非是非応援宜しくお願い致します。

 

KALEIDOSCOPE / カレイドスコープ

Tomoko Yoshino / 吉野智子

3000円+税

2023年1月25日発売 (WISE RECORD/WR-202301)

 

全国のCDショップ及びネットショップからお手元に。

 

■演奏

Vibraphone : 吉野智子 Tomoko Yoshino

Piano : 雨宮彩葉 Ayaha Amamiya

Bass : 鉄井孝司 Koji Tetsui

Drums : 小田桐和寛 Kazuhiro Odagiri

 

■購入・試聴はこちらから

ディスクユニオン

https://diskunion.net/jazz/ct/detail/XAT-1245766445

タワーレコード

https://tower.jp/item/5608004/カレイドスコープ

アマゾン

https://www.amazon.co.jp/カレイドスコープ-吉野智子/dp/B0BNHGMSST

HMV

https://www.hmv.co.jp/artist_吉野智子_000000000919429/item_KALEIDOSCOPE_13510233?fbclid=IwAR3U7R6-QTO_yzhpdb0l50idzLaNLp3hT8fVhl5m9Z_vtbwRhHVhqCceyh0

他。

 

■吉野智子WEB

https://tomokoyoshino.com

今回は新たな試みとしてCD発売と同時にサブスクでの配信もスタートしました。

 

詳しくはこちらのページから

■Tomoko Yoshino's subscription link

→ https://nex-tone.link/A00111018

 

皆様、応援宜しくお願い致します!

 

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発売中のCD、ライブ情報、電子書籍やインタビュー掲載誌等、ジャズ、ヴィブラフォン、演奏法、ジャズセオリーと、ジャズやビブラフォンの周りにある様々な疑問も解決するお役立ち情報も満載。
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それでは今日も楽しい一日を!

 

【放送 / ラジオ、テレビ】

今週のオンエア (2月7日～2月14日) 
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【テレビ】
東京MX2 (地デジ9ch + ▲up)

番組名『ヒーリングタイム&ヘッドライン・ニュース』

癒しの映像+最新のニュース+最良の音楽。

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■平日(月〜金) 12:10〜12:29 ■金曜 25:35 都知事定例会見終了後 〜27:00
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“路面電車のある風景 - 1”

『NEXT DOOR - NEW LIFE/赤松敏弘』(2020年作)

演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh)酒井麻生代(fl)須川崇志(b)小山太郎(ds)佐々木優樹(g)

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■土曜 17:30〜18:00 ■日曜 17:30〜17:38
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“ねこの足跡”

21年6月、7月、8月、10月ヴィブラフォン部門【Amazon's Choice】選出作品『NEXT DOOR - birth of the swift jazz/赤松敏弘』(2000年作)

演奏:赤松敏弘(vib)ユキ・アリマサ(p)養父貴(g)新澤健一郎(kb)平石カツミ(b)斉藤純(ds)相内勝雪(mnp)他。

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■土曜 5:00〜6:00 ■日曜 5:00〜6:00
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“東京点描 城南1”

『SPARKLING EYES/YUKARI』(2021年プロデュース作)

演奏:YUKARI(vib,mar)飯島瑠衣(p)中林董平(b)森永哲則(ds)guest:赤松敏弘(vib)

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■平日(月〜金) 27:00〜28:00 ■土曜 28:00〜29:00 / 18:00〜19:00 ■日曜 18:30〜19:00
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“散歩の風景 夏から秋” NEW!

『KALEIDOSCOPE/吉野智子』(2023年プロデュース作)

演奏:吉野智子(vib)雨宮彩葉(p)鉄井孝司(b)小田桐和寛(ds)

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昨夏からこちらにブログお引越し。のんびりとやっております。