いわゆる、早稲田発祥とされる丼の中にご飯を入れて、その上から、とんかつを出汁と溶き卵で閉じたものがのる「かつ丼」。店や場所によって薄切りの玉ねぎも煮たり、細長く切った青ネギを散らすところもあり(おそらくその店の親子丼の手法を流用)、グリンピースがのっているところもあります。
でも、まぁ、これらは大きく見れば「玉子で閉じた」カツ丼。
埼玉県の寄居では玉子でとじない、醤油だれに浸したやや薄めのとんかつを丼の上に二列並べているスタイルのものがあります。とんかつがはみ出して閉まらない丼の蓋で出てくるのですが、実はこの蓋を裏返してまず一列カツを移動してから食べるのが流儀のようです。駅前の今井屋さんでは高齢者のみなさんがモリモリとこれを食べていて圧倒されました。個人的にもお気に入りのカツ丼で、あえてこれを「たれカツ丼」としましょう。
醤油ではなくソースをベースとするカツ丼は北陸の福井周辺や山梨、長野の諏訪湖付近にありますが、福井(主にヨーロッパ軒)のものはご飯にソースだれが絡めてあり、サクサクのソース絡みのとんかつとの相性が抜群です。山梨、長野のものは千切りキャベツがご飯の上に敷き詰められているのが特徴。これが「ソースカツ丼」。
名古屋が代表となるでしょうが、味噌ダレをソースがわりにかける「味噌カツ丼」。関東でも桐生のソウルフードとして出てくるところがあります。
玉子で閉じた「カツ丼」
玉子を使わない「たれカツ丼」「ソースカツ丼」「味噌カツ丼」。
まだあります。
長野県の豊科方面と、愛媛県の伊予市方面には玉子とカツが分離した「玉子のっけカツ丼」というものも。
大雑把ながら「カツ丼ください!」と言って出てくるのはこの五種になるでしょうか。
しかし・・・・
岡山は違います。
「カツ丼ください」というと、これが出てきます。
「デミカツ丼」
デミグラスソース風かけカツ丼とでも申しましょうか。
お店によって多少味は異なりますが、富に有名なのはオランダ通りにあるこちら
「やまと」岡山市北区表町1丁目9−7
デミカツ丼とは呼ばず「カツ丼」と呼ぶ。
変わらぬ岡山の味。
この「やまと」さん、実は中華屋さん。だからちょっぴり蕎麦屋さんとは趣が違う。
この「やまと」の味は淡いデミグラスソースの味で好みの分かれるところですが、濃いデミグラスソース風のお店もあるのでまずはここで舌を整えてパリエーションを楽しむのがbetter。
発祥とされるもう一店の「野村」は対照的なデミグラスソースの「カツ丼」。岡山のカツ丼事情はこちらのページを参照
いやはや、岡山は洋食文化が大好きな土地で、パンも岡山のみの独立系の「岡山木村屋」があります。銀座の木村屋から暖簾分けされているようですが、全く独創的なパンばかりあるので一度覗いて見るのをお勧めします。
さて、ちょっと気がかりな事が・・・・。
同じく岡山のソウルフードだった「えびめし」が突如消えてしまったのです。
先月岡山に立ち寄った時に「てんちか(天満屋本店地下食品売り場)」を覗いたのですが、昨年の七月にはあった「えびめし」の提供店が・・・・・
奥のガラス窓のあるところがキッチンでしたが・・・・・
去年来た時はフードコートに改装されたばかりのようでしたが、一年持たなかったか。。。
それ以前のこの「てんちか」は天満屋バスターミナルのためのマーケットみたいなところで、そこに「いんでいら」というお店があって、えびめしを出していたのです。僕が高校の頃(70年代半ば)にはありましたから半世紀は残っていたのでしょうね。
「デミカツ丼」も「えびめし」もコロナ前までは山陽自動車道の吉備サービスエリアで提供されていました。コロナになってからはさっぱり車で行ってないのでわかりませんが多分あるでしょう。
また、「えびめし」はセブンイレブンでもローカルフードとして発売される時期があり、寝台特急を毎月利用していた頃に部屋で食べていた記録があります。
寝台特急サンライズ瀬戸シングル個室にて(2016年頃)
それが少なくとも表町界隈から消えてしまった。。。
きっとあるところにはあるんでしょうが、発祥の地に残して欲しかったですね。
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*9月のこちらのライブ、予約が始まりました。どうぞお楽しみください。
ご予約もこちらから↓
■9月7日(水) 池袋・Absolute Blue
【Majestic Colors Trio】
【出演】赤松敏弘(vib) ハクエイ・キム(p) 市原ひかり(tp)
【内容】2014年のアルバム「Majestic Colors」から最新作まで三枚のアルバムのフロント3人だけでお届けするここだけのトリオロジー!
【時間】open 19:00 / 1st 19:30-20:30 / 2nd 21:00-22:00
【チャージ】¥3,600 / 学割¥2,600 (別途1ドリンクオーダー)
【ご予約】リンクページ下部で人数を「決定」後、表示される「予約を進める」をクリックし、ご予約ください。
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coming soon!
【ライブ】
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■赤松敏弘(vib)meetsハクエイキム(p)Duo
2022年8月24日(水)神奈川・茅ヶ崎『Storyville』19:00 & 20:00 (入替なし)MC:3.850円(別途要オーダー)
問い・予約0467-91-9604〒253-0056 神奈川県茅ケ崎市共恵1-8-19 中島ビル1F
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【放送】
今週のオンエア (8月20日~8月26日)
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【テレビ】
東京MX2 (地デジ9ch + ▲up)番組名『ヒーリングタイム&ヘッドライン・ニュース』癒しの映像+最新のニュース+最良の音楽。
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火曜〜土曜 放送時間 4:00~5:00
土曜 26:30〜27:00 日曜 26:05~26:35
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“ねこの足跡”21年6月、7月、8月、10月ヴィブラフォン部門【Amazon's Choice】選出作品『NEXT DOOR - birth of the swift jazz/赤松敏弘』(2000年作)
演奏:赤松敏弘(vib)ユキ・アリマサ(p)養父貴(g)新澤健一郎(kb)平石カツミ(b)斉藤純(ds)相内勝雪(mnp)他。
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金曜 放送時間 25:35 都知事定例会見後 ~27:00
土曜 18:30〜19:00(プロ野球中継の時はお休み) 日曜 18:30〜19:00
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“路面電車のある風景 - 1”『NEXT DOOR - NEW LIFE/赤松敏弘』(2020年作)
演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh)酒井麻生代(fl)須川崇志(b)小山太郎(ds)佐々木優樹(g)
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日曜 15:00~15:20(プロ野球中継の時はお休み)
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“猫の足跡 看板猫”22年1月、ビブラフォン ジャズ部門【Amazon's Choice】選出作品
『TIDE GPAPH/赤松敏弘』(2007年作)
演奏:赤松敏弘(vib, mar)ユキ・アリマサ(p)松島美紀(mar)
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土曜 5:00~6:00
日曜 5:00~6:00 24:00〜24:30
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“東京点描 城南1”『SPARKLING EYES/YUKARI』(2021年プロデュース作)
演奏:YUKARI(vib,mar)飯島瑠衣(p)中林董平(b)森永哲則(ds)guest:赤松敏弘(vib)
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変わらずのんびりとやっております。