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赤松敏弘Vibraphone Connection・談話室

西へ人に会いに行く鉄道旅 - その1

ラジオNIKKEI収録の翌夕は東京から約700km西へ。
ウネウネとクレーンが蠢く新宿駅。目の前の「あずさ」ではなく中央特快で東京駅へ。
 
 
今日は何時に乗れるかわからなかったので自由席。乗ってからでいいや、と「のぞみ」を舐めてかかったら大失敗。
 
 
自由席の長いラインに15分前から並ぶも、延々待たされて乗車口が開いたのは出発五分前!? ヲイヲイ、これじゃ飲み物も食べ物も何も調達できないじゃないか?
席を確保して一番近くのベンダーに行くも、冷たいもの=コーラがなく、発車ベルもなるし、適当に押したら生ぬるいフルーツフレーバーの紅茶が出てきた! 最悪。
 
 
だから不機嫌で「のぞみ」無しの人に。
これで3時間15分耐えられるのか? 車販があればなぁ、、、。車販のない自由席の客第一号となった。
これからは指定席だ、やっぱり。
 
で、
 
三時間十五分後の幸せ。
 
 
普段でも例外的に食べる西の駅そば。岡山駅新幹線コンコースの在来線乗り継ぎ口「吉備」。
岡山での蕎麦はいつもかけ蕎麦。かけのつゆが透き通っていて優しい。かき揚げそばがいいね。
食べたら「幸せ」が戻ってきた。
もう上機嫌。単純なやっちゃ。
 
 
ここからは昭和的ローカル線の旅。このオレンジ色の気動車。
僕がここに住んでいた頃から走ってる。
1970年代の残党。
今となっては貴重。
 
 
もちろん使うために改良はされているが、無骨なエンジンの音と乗り心地はほぼ一緒。
 
 
 
どんどん山の中に分け入り、途中ですれ違う相手もオレンジ族。
1970年台にタイムスリップしたよう。
まぁ、僕がいたのがその時代だからこちらは懐か嬉しいのだけど。
 
約一時間の旅の終わりになると・・・・
 
 
転車台のある扇形の機関庫!
 
 
ラッセル車!
 
到着です。
 
 
この先の光景は今も昔もほぼ同じ形にある。
 
津山駅。昨年春以来。
 
 
少しだけ駅構内が変わっている。
地下道で繋がっていたホームは跨線橋となり、幅が広がったので荷物があっても譲り合う必要がない。
 
 
さらにエレベーターも着いた。
キャリーバック族にはありがたい。
 
その部分だけが今の時代っぽくなったけど、降りると昔のままの光景が広がる。
 
 
あの、乗り換え案内。ディーゼル急行が12〜3両の長大編成で走っていた頃の名残のような気がする。
 
 
中国地方の中央部にあるこの駅に四方向からの列車が集結しては一つになって大阪に向けて走っていた頃ね。
そのエキゾーストたるや壮観だった。
今は二両や一両。
 
さて、大河の街、第二の故郷に到着。
 
 
去年からこの景色の見えるこのホテルに決めた。
那岐山方面はうっすらと雪景色。
変わらないなぁ。
 
 
そうそう、到着早々部屋にはこのBGM。
スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトの77年の再会セッション。
学生時代だったこの街のちょうどこんな時間帯に初めてFMで聞いた。
だからこのアルバムを聴くと僕はこんな山や川と緑を思い出す。人それぞれ、音楽で記憶した土地や風景を辿るのは楽しい事だよ。
 
 
薄曇りだった天気も晴れ男の登場で太陽が差してきた。大学の丘から眺めるここの日没は絶景だった。高校時代に寮から練習に向かう途中に遭遇して思わずベンチに座って太陽が沈むまで見ていた。今も自宅で夕陽を眺めるのもここから始まったな。
 
 
どんな街に行ってもひしめき合う建物のある姿を見るのが好き。
ここにもちゃんとその光景がある。
 
つづく
 
 
 
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