あまりの暑さに夜は何もする気がなくなり、CDやDVD、本を整理していると読みかけになっていた本が出てきたのでその続きを読む時間にした。たまたま手にした本をソファーに腰をおろして「そういえばこの本、コロナ前に買って途中まで読んだところで世の中がパンデミックで大騒ぎになったんだ」と、ちょっと開いたら面白くてそのまま夜は読破に。
お笑いの雰囲気というか形には関西流と関東流があると思う。かといって寄席に通うでもなく、劇場に足を運ぶでもない僕らは、その大半を子供の頃からテレビというものの中で見てきた。
大雑把にいえば、関西のお笑い番組は基本が公開番組で、その多くはテレビ局のスタジオに一般の客を入れて収録する番組。
関東のお笑い番組はスタジオにセットを作ってコントを収録するスタイルが多く局ではなく外注のテレビセンターでどちらかというと芸人さんを集めて収録するものが多い。
関東のテレビ局は一般を「お客さん」という感覚で見ているのに対して関西のテレビ局は「参加者」としている点が違うように見える。テレビ局と観客の間が近いのは関西、遠いのが関東、と言えるかも。
僕は子供の頃から関西のお笑い番組に慣れていたのでスタジオの中でコントを中心に作られる関東のお笑い番組はそんなに面白いとは思わなかった。あの編集で3度繰り返される画面なんて飛ばしたいくらい邪魔。もちろん例外的にいくつかの革新的な番組(例えば「タモリ倶楽部」とか)はあったが、今はほとんど消えている。どうもコアな話題に特化する番組を関東のテレビ局は無くしているように感じる。
実家(松山)に立ち寄ると、今でも関西のテレビ局が制作する番組が面白くて時々見る。お笑い番組でなくとも、「たかじんのそこまで言って委員会」はやしきたかじん氏没後も「そこまでいって委員会NP」として続く長寿番組、1988年から金曜夜の定番「探偵ナイトスクープ」も上岡龍太郎氏引退後も司会が引き継がれて続いている。その少し前には「突然ガバチョ!」なんて番組もあった。これらは東京のキー局では流れず関西独自の系列局で放送されているのは昔からだ。
これらの番組は必ず観覧募集によって一般客が参加する公開録画になっている。公開録画、公開放送というものが基本の関西系テレビ局とそれにフィットしたお笑いのスタイルが関西の笑いの源流で、テレビと共に新喜劇の舞台中継を始めたところにその起源があるように思う。僕らだって子供の頃の土曜日や日曜日の昼間は難波グランド花月や京都花月からの「吉本新喜劇」がそれとなく生活の時間帯に入り込んでいた。
では、公開録画や公開放送は音楽でいうところのライブなんだろうか?というとそれはちょっと違う。劇場の場合はある意味でコンサートに近いが、テレビ局のスタジオでの収録となると、そこにはちょっぴり非日常な部分があるので面白い、というのがある。目の前で繰り広げられるものとあらかじめ外で取材、編集したVTRを見ながらというのはライブとは違う非日常体験になる。今後の音楽のライブもこのスタイルに進化すれば面白いことになると思っているのも、関西の公開収録番組から得たヒントだ。
テレビというものとの関わり方が関東と大きく違う一面だとも思う。逆にいうと関東のテレビ局にはそこがないんだね。
面白さというよりも空気感。長寿番組を見て、いつも変わらないなぁ、と思いながら楽しめるものが関西の公開テレビ番組にはある。また、出演する芸人さんが大阪の地名や建物、見知らぬ人を連呼する。時には隣のテレビ局の話まで。これは関東のテレビ局ではほとんど聞かれない。連呼されるごとに視聴者はそこに興味をソソラレるのをよく知っている。テレビと視聴者が近くなる。
実はそれはとてもアメリカナイズされていて、ABCの番組でCBSの番組を皮肉ったりする番組のMCとそっくりなのを知ると驚く。
さて、この越前屋俵太さん。すっかりテレビには出てこないけど、「探偵ナイトスクープ」で芸風は必ず水に落ちる人としてしっかりと頭に焼きついている。
どこか同じ思考があるのは、ポスト団塊の世代のシラケ世代だからかもしれない。あらま、しかも同じ山羊座だ(笑)
【期間限定公開/無料動画】
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最新の動画です。2022年11月に栃木県足利市のartspace&cafeで行われた彫刻家藤岡孝一氏の個展BLUEの中の「JAZZ in BLUE」での演奏からダイジェスト。
約27分間の動画です。
写真をクリックするとartspace&cafeのページに飛びます。最初にコマーシャルが入る場合がありますのでご注意ください。
演奏:Toshihiro Akamatsu(vibraphone) Hakuei Kim(piano)
・Straight, No Chaser......Monk
・Violet Rays.....Toshihiro Akamatsu
・Synonym......Toshihiro Akamatsu
・White Forest......Hakuei Kim
・Beyond the Dream......Toshihiro Akamatsu
・Lake Sagami......Hakuei Kim
・The Gleaner......Toshihuro Akamatsu
enc
・Blue in Green......Miles
Nov/13/2022 artspace&cafe @ Ashikaga, Tochigi.
Next Show
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先日レコーディングを終えて新たなステップへの第一弾。夏の土曜の午後に、成城のカフェでグリーン・シャワーのようなジャズをお楽しみください。
■8月19日(土)13:30〜世田谷 成城学園前 CAFE
Beulmans望月慎一郎(piano)赤松敏弘(vibraphone)Duo
3300円+2drinks order
☎︎03-3484-0047
https://cafebeulmans.com
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【最新プロデュース・アルバム】
2023年1月25日発売!
現在の東京のジャズシーンで既にライブでは人を振り向かせる存在となりつつある新人実力派ヴァイビスト・吉野智子。今回そんな彼女のデビュー作のプロデュースを担当しました。
KALEIDOSCOPE / カレイドスコープ
Tomoko Yoshino / 吉野智子
3000円+税
2023年1月25日発売 (WISE RECORD/WR-202301)
全国のCDショップ及びネットショップからお手元に。
■演奏
Vibraphone : 吉野智子 Piano : 雨宮彩葉 Bass : 鉄井孝司 Drums : 小田桐和寛
■赤松敏弘 official site VIBRAPHONE CONNECTION
発売中のCD、ライブ情報、電子書籍やインタビュー掲載誌等、ジャズ、ヴィブラフォン、演奏法、ジャズセオリーと、ジャズやビブラフォンの周りにある様々な疑問も解決するお役立ち情報も満載。
1997年開設以来のユーザーからの様々な質問や情報交換もアーカイブとして保存中。是非一度お立ち寄りください。
( http://www.vibstation.net )
■赤松敏弘 FaceBook ( https://www.facebook.com/akamatsu.toshihiro/ )
■赤松敏弘 Twitter
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【サブスク ヴィブラフォン】
2000年発売のアルバム「Next Door - birth of the “Swift Jazz”」から
2020年発売の「Next Door - New Life」まで、
VEGAレーベルで発売した10枚のアルバムから人気曲を
高音質でお届けしています。
色んな意味で生活の中で占める音楽の比率がコロナ以降高まりつつあります。
「聴いて」楽しむ音楽!
好きな時間に、お気に入りの場所で、くつろぎながら
そこでは無限の想像力が、あなたをお待ちしています。
それでは今日も楽しい一日を!
【放送 / ラジオ、テレビ】
今週のオンエア (7月17日~7月26日)
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【テレビ】
東京MX2 (地デジ9ch + ▲up)
番組名『ヒーリングタイム&ヘッドライン・ニュース』
癒しの映像+最新のニュース+最良の音楽。
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■日曜 18:00〜19:00 ■金曜 25:35 都知事定例会見終了後 〜27:00
■土曜 18:30〜19:00
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“路面電車のある風景 - 1”
『NEXT DOOR - NEW LIFE/赤松敏弘』(2020年作)
演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh)酒井麻生代(fl)須川崇志(b)小山太郎(ds)佐々木優樹(g)
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■土曜 19:30〜
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“ねこの足跡”
21年6月、7月、8月、10月ヴィブラフォン部門【Amazon's Choice】選出作品『NEXT DOOR - birth of the swift jazz/赤松敏弘』(2000年作)
演奏:赤松敏弘(vib)ユキ・アリマサ(p)養父貴(g)新澤健一郎(kb)平石カツミ(b)斉藤純(ds)相内勝雪(mnp)他。
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■日曜 23:00〜23:30
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“東京点描 城南1”
『SPARKLING EYES/YUKARI』(2021年プロデュース作)
演奏:YUKARI(vib,mar)飯島瑠衣(p)中林董平(b)森永哲則(ds)guest:赤松敏弘(vib)
首都圏以外の方はこちらの「エムキャス」で全国からスマホやパソコンでリアルタイムにお楽しみいただけます。
★エムキャス→https://mcas.jp/c/mx2.html
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昨夏からこちらにブログお引越し。のんびりとやっております。