弦楽器を弾く日々

街のヴァイオリン弾きの日々のあれこれ

プライドの高さとは

2025-01-17 14:52:00 | 日記
私は自分の事をプライドが高いと思った事はなかったのですが、初めて昔の先生から面と向かって言われたときは軽く衝撃でした。仮に思われていたとしても、目の前で言われた事自体が初めてでした。
ランチの時に、先生の門下生の話をしていて、あの子どう?と聞かれたので、昔楽屋で睨まれた事を思い出したので、演奏(性格)の話としてプライド高い気がしますと言ったら、あなたもねみたいな感じだったと思います。そんな、誰かと音楽で張り合おうとしたこともなければ、睨んだり人を下げる言い方や攻撃的になったことも無いわ…プライドとは…と驚いた感じです。

頑固で馬鹿正直かもしれないけど、どの辺がプライド高いんだろうと疑問だったんですよね当時は。今は、まあポリシーがある点についてはプライド高いんだろうなと少しは自覚するようになりましたが、なんでもかんでもいっしょくたにされて「プライドが高い」と一言でまとめられてしまうと、違和感というか、ちょっとこの人イメージで話し過ぎだなとか、マイナスな事しか言わないなとか、合わないなと思えば距離を取ります。そうなるまでには、仏の顔も三度と言いますが10回くらいは既に我慢というか許してます。

日本て同調圧力に抵抗がある人とかは、プライドが高いと言われがちなんじゃないでしょうか?自分の理想通りに発言行動する人が受け入れられやすいわけで。なんでもプライドに置き換えない方がいいと思うのですが。

ポリシーがあるからとか頑固だからと言って、自分の意見を曲げたくないために故意に人を傷つけるような言葉のチョイスはした事は無く、むしろめちゃくちゃプラスに転換してから返したりします。逆に私が相手の方がプライド高いよなと感じたら折れてるんだけどなあと。
私から見ればその先生の方がプライドが高い人だと思ってるので😅

SNSなどでもよく見ますが、自分が言われたわけでもないのに勝手に傷ついちゃう悲劇のヒロイン系の人や、こういう人たちが可哀想でしょう!みたいなお節介してる人たちは常識が通用しなさそうなので一旦省きます。

あとは、人を選ぶ人(その先生も含まれる)って、こいつは自分より下だし何言ってもいいと割と無神経な事を平気で言うんですが、発言の加害性に自覚が無いのか、当たり前だと思っているのか、言われた側が無礼なあなたとは付き合わないと判断した場合でも、相手がプライドが高いということにしがちじゃないですか?自分の失態を相手の落ち度に変えてしまう人。トップ3以内に入るくらいには嫌いで。だけど、こういう無礼な人間にいつまでも誠実に接してあげる人がプライドが無いと言われれば、そうとも言いますよね。
師弟関係や業務に関して言うべき事を言う、ならば全然問題ないですが、そうじゃ無い事です。
自分で自分を守れる人はプライドが高いと言いたいならば、そうなりますねと。
相手が自分にとって価値があるとか、利害関係のためになんとしてもしがみついてやると思えた人は、馬鹿にされながら言いたい放題言われっぱなしでもくっついていくのかなと。
そうでもないのなら別にこちらが損し続ける理由も無いのでさよならしますよね?どうなんですかね一般的に。日本人の平均値がどの程度なのかわからない。

便利なワードって沢山ありますけど、人の揚げ足を取りたがる人はそういうワードを引っ張り出して言いたがりますね。
それってどうなのと言い出せば、またそこの揚げ足を取る。

皆なんか自分の都合の良い下僕でも欲しいんですかね?


人の演奏で思い出した話

2025-01-15 20:45:00 | ヴァイオリン
よく人と比べちゃいけないって言いますけども、私は人と張り合って生きてきたわけではないけども、演奏力の見方に関しては比較対象として見る事があります。単純に批評したいわけじゃなくて、自分の演奏を向上させるための一貫というか。勿論誰かにどうこう言うわけでないので問題無いと思っています。

昔、私たちが住むエリアで有名らしい高校生のリサイタルへ、恩師に連れて行かれた事がありました。先生の後輩の門下生だったのかな?皆絶賛していて、そんな中私は全く良さがわからなかったんです。以前にもちらっと書いたかどうか忘れましたが、上手いとは?ってやつです。
人に上手い下手とジャッジする癖が無かったのもあり、だけど周りに合わせて自分の感性を否定するような嘘も吐けず(頑固)、先生に「どう?」と聞かれたので、聞かれたら答えないといけないので仕方なく馬鹿な私が絞り出したのが「好みではないです」という答えだったんです。そしたら「好みでなくても上手いでしょ?」と半分呆れられて。
なんて言えば良かったのかなって。その先生からは私はプライドが高いと思われていて、初めて言われた時にびっくりして、えっそうですかね?って答えました。そうですねってならないところがプライドが高いんですかね?
プライドにも色々種類がありますからね、職人気質からくるものだとか、そもそもただ加害性のある発言をした人がそう言うことで転嫁したいだけとか。長くなりそうなので次回書きます。

話は戻り。今思えば、自分にそれ相応の実力が無いから相手の凄さがわからなかったんだなと。ピアノを聴いてもそうで、全員同じような演奏に聴こえるんですよ。自分がそこまで弾けないから、違いもわからなかったんでしょうね。今でこそアルゲリッチの水の戯れは凄いよねとかって思ったり、ちょっとした音のタッチの違いがわかるようになりましたが、昔は全く。なんかとっ散らかってるなみたいな音楽の流れみたいなものは感じても、技術面に関してはさっぱりでした。
そんな感じで🎻もわからなかったんでしょうね。好き嫌いはばっちり感じてましたけども。

その時の彼女の名前がなんだったかなと、苗字だけなんとなく思い出したんですよ。そこで検索したらすぐに出てきて、年代や地域やらで簡単に特定出来ました。海外に留学して帰ってきたみたいです。
YouTubeで数年前の演奏を聴きました。ソロではないので少し雰囲気が違うかなと思いましたが、それでもあの頃聴いたようなキリッと強い音を出す奏者でした。
今になって、奏者の認知度は関係無く技術的にどのくらいの演奏力かというのがある程度わかるようになり、ああ自分もやっと追いついてきたのかと日々の訓練の成果を感じました。まだまだなんですがね。ある意味スタートみたいなもの?いや〜遅過ぎる😅
スポーツ選手なら引退してる。
そういえば音楽家ってあまり弾けなくなってもクビにならないし、知名度でやっていけるからいいですよね、その辺結果がダイレクトに目に見えるスポーツ選手はシビアな世界だな。絵画や創作などの芸術は衰えとあまり関係無いからこれもまた長く続けられますよね。精神面の問題はあるでしょうけど。

それぞれ自分のスタイルで好きなように活動出来るのが日本の良いところだと思います。良くも悪くも甘いというか。私のような人間でもちょこっと活動出来てるくらいなんですから。
日本はクラシックが大衆文化ではないからその方がいいんでしょうけど。

だからこそ、愛好家でも音大生でも音楽家でも全然いますけど、あの人は下手だとかと名指しで評判を落とすような事しか言わない奏者がいたら、相当コンプレックスの強い人だし、業界の印象を悪くするだけでなんのメリットも無いと思うんですよ。酷い事言われましたされましたっていう被害面は発信しないと泣き寝入りするか悪化するだけだから言った方がいいですけど、単純に気に入らないから悪く言ってやろうみたいな感性の人間は、不思議と演奏も響かなかったりするもので。性格が良いから良い音楽を奏でるというわけでもないんですが、雰囲気といいますか、子どもの純粋な演奏と煩悩にまみれた大人の演奏って全然違うじゃないですか、そんな感じ。ただ自分に酔ってる人、楽しさだけで弾いてる人、研磨して成果を披露したい人、レベルがどうとかでなく演奏自体が違いますよね。

上手い下手とか気にせず自分の音楽が出来てる人って、他人の事はどうでもいいみたい。淡々と自分の利益重視でやる事やってるか、人が好きな奏者だったら、音楽家なんて一緒に組める仲間をどれだけ作れるかが鍵みたいなもので、相手のプラス面を見つけてどうやって相乗効果を出すかみたいな、自分にも相手にもメリットになるように考えてるようですからね。故意に人の評価を下げたところで自分の評価が上がるわけではないってやつですね。そりゃちゃんと仲間になれば言うべき事は言わないと全体がプラスになんないですから、喧嘩するくらいの方がいいのかもしれないですけど。

日本人って、少しでも自分の事を良く言う人間をすぐに自意識過剰だとか天狗だとかとレッテルを貼りたがりますが、私から見れば誰の邪魔もせず水も差さず、自己完結している自信家タイプの方が音楽家?アーティストらしいなと思いますけどね。自信があって人を馬鹿にし出すとただの性悪天狗になってしまうけど、名前沢山言えますけども(笑)、本当の自信って俺凄いだろドヤァじゃなくて、自分の中の確固たるものを築いている人というか。仮に自信が無いと口では言ってもそれはどちらかというと謙虚に振る舞っているだけで、本気で無かったらそもそも人前に立たないですから。アナウンサーや芸能人が人見知りですとか気が弱いと言っているようなもので。

演奏家ってある程度自分に酔ってないとやってけないんだろうなって。音として酔っ払いみたいに酔ってる人は聴いてられないですけど、たまにいますけどね、最初から最後までアパッショナートのちりめんビブラートみたいな、まあでも、そういう人も含めて、そっちの方が独自のスタイルで楽しそうに見えるんじゃないですかね、聴衆側からしたら。
普通って結局馴染めるけど埋もれちゃいますから。

ヴィオラのレッスン

2025-01-14 19:59:00 | ヴァイオリン
レッスンというほどのレッスンじゃなくて本当にただ付き添ってあげるみたいな時間なのですが、アマオケに所属している知人がわざわざ来られています。
ヴィオラやオケに精通しているわけでもない、オケが嫌いなこの私に。
彼女がそれでいいと言うので私も言われる通りにチェックしてますが、私のヴィオラの腕も、譜面をパッと見て弾けるレベルに達していません。最近になってやっとアルト記号に見慣れてきた感じ。
別の先生を勧めても、知人という気楽な感じや日時の融通、共通の知り合いの話が出来る点が良いんでしょうかあと金銭的な部分と。

ヴィオラって、オケなんか勿論やったことないし、歌謡曲やちょっとした映画音楽とかばかりで、クラシック系?でちゃんと練習して弾いたのってハルボルセンのパッサカリアしかないんですよね。また弾きたいな。やってくれそうな相手がいない!


心に響いているかの基準

2025-01-11 23:47:00 | 日記
良いものを見た時、聴いた時って、人の顔ってちょっと顰めっ面になるものだと私は思っていて。

にこやかに笑っているうちは対エンタメ、なんとなく楽みたい
無表情はそれほど興味が無いか飽きているか
泣いていれば精神的にやられている時か、好みで感動したか
うんうんとちょっとした反応を見せているうちはわかった気になってて自分に酔ってるタイプ

だけど、少し真剣な顔や眉間が寄るような顔をしていたら、食い入るように見てしまう・聴いてしまうほどの響くものがある証拠みたいなものだと思っています。

私自身が、本当に衝撃を受けた時って眉間にシワ寄ってるかもと気付いてから、勝手に思っているだけでなんの根拠もない話なんですけどね。
美味しいもの食べた時に眉間にシワが寄ることを、真実のシワと表現していたアイドルがいましたが、それと同じような感じです。

例えば映画やドラマで、ちょっとサスペンスのような内容のものをよそ見せずにずっと食いついて見ていられるような感じ。
コメディはエンタメ。サスペンスは作品。みたいな感じ。変な事言ってるのはわかります、映画自体全部エンタメだけど、見る側の真剣さというか。ポップコーンぽりぽり食べてケラケラ笑って見るのと、微動だにせず画面に食いついて見るのと、内容によって変わる人間の顔と真剣さの違い。

語彙力来い。


一々書くことでもないけど、勝手に怒る人がいるかもしれないので、あくまで私の考察ですと記しておきます。

私は今のところごちゃごちゃ言われた事はない(たぶん)けど、世の中面倒臭い人が多いようなので。