馬鹿菜伊蔵の最も得意とする料理
それは牛筋大根
深夜、寸胴鍋に水を入れ、A5ランクの近江牛の牛筋（長浜のお肉屋食堂スエヒロのけんちゃんとこから分けてもらう）
を適当に切って入れる。そして、とろ火でことこと煮る。
一方大根は適当に輪切りにし、皮をむいて十字に隠し包丁をいれる。
料亭じゃないので面取りしない。
面倒だからじゃなくて、もったいないから。
そして、コメのとぎ汁で下茹でしておく。
牛筋の入った鍋は１時間ほどしたら旨みがスープと化す。
A５ランクの牛筋なので、灰汁はほとんどでない。
途中で灰汁が出れば、その段階で取り除く。
牛筋の入った鍋に味醂と特性醤油出汁を適当にいれる。
そして、下茹でした大根も投入。
そのままとろ火で１時間ほど煮込む。
煮込み終わったら火を止め、鍋を寝かせる。
寝かせるうちに、牛筋の旨みが大根の中に染み込んでいく。
１時間半程ねかしたら再びとろ火で１時間ほど煮込む。
その間に鷹の爪を１０本ほどハサミで切って入れる。
煮終わったら、味見。
塩見がたりなければ塩を足す。
甘味がたりなければ味醂を足す。
辛みがたりなければ鷹の爪を足す。
そして、３０分程とろ火で煮込む。
そして、孫たちが起きてくるのを待つ。
待つのは鍋
吾輩は仕事に行っている。
帰って寸胴の鍋をみる。
ほとんど残っていない。
残ったのがこれだけだった。
「ミーたんの作った牛筋大根だ～い好き！」
マイエンジェルがいつも言ってくれる。
だから、良い牛筋が手に入ったら直ぐ作る。
ハートの沢山入った鍋を。
