見たから仕訳帳

多くは見るだけならタダ。視点を変えたり眼力を鍛えることで素敵な暮らしができる。実は見ることは生きるということなのです。

お世話になったマンモス倉中

2013年12月01日 | 日記

1985年ころ、日本HIS研究会の時代にいちど見学に訪れたことのある病院界の巨人・クラチュウこと倉敷中央病院に、縁あってふたたび訪れることとなりました。
どこかに以前のイメージはあるのですが、頭にある面影とはすっかり変わっているように思いました。院内は病院とは思えない人通りがあり、コーヒーカフェやレストラン、コンビニ、そして公園のようなスペースなども当然のようにあって、もう街並みの様相をしていました。言って見れば、当時の青年がすっかり成人して悠然と微笑んでいるような感じをうけました。
今回は、HISフォーラムの併行イベントとしての病院見学や企画広報塾の会場、そして地元共催病院の歓迎パーティの会場として多勢(約150名?)の受け入れをいただきました。
院内で目にできるものは、すべて「目的」が明らかになっているし、必然性があるように見受けました。それは当然、理念の実践であることが感じられて、それが快適性につながっています。大きいながら経営のバランス感覚に秀でたものがあるのでしょう。
たとえば、この南玄関のロードサイン、背景は年代を経た重厚感のある病棟なのに、その前に現代感覚の処理が施されていて、一見、アンバランスのように見えても、全体の佇まいに命を与えています。
院内の中心に年表の展示スペースが設けてあるように、自らの歴史を今に伝えようとし、未来につなごうと試みながら、今ここの足下をみた現実の均衡によって、この医療体に息吹をあたえているように思われます。まさしくHISが見事に実をつけていました。

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