5/2(木) クルーズ6日目 台北
この旅で初めての外国となる台北の基隆(キールン)港に入港しました。どんよりした雲に覆われています。
台湾は以前に一通りの観光をしたことがあるので、今回は電車で龍山寺へ行ってみようと計画しました。
出発の基隆駅は、船を下りてすぐ先、300㍍ほどのところでした。土砂降りでしたがウキウキしているので気になりません。
ですが、寒い! 台北が寒いとは思わずびっくり。船内で冷房が寒いだろうと思って、あれこれ羽織ものを持ってきましたが、台北で着るとは思いませんでした。
キールン駅です。
切符と車内の様子です。
車内は清潔ですし、静かです。台北駅まで、ひなびた風情のすてきな駅や、駅名が楽しい「松山」駅などを通るうちに雨もやみ、40分ほどで到着しました。
台北駅のエスカレータは、大阪式。立つ人は右、左側を空けておくスタイルでした。
台北駅はとても大きく、駅ナカ施設もたくさん。セブンイレブンの品揃えなどを楽しみつつ、乗り換え先の板南線の乗車口を探します。
板南線の切符です。
10円玉くらいのプラスチックのコインでした。ゲームのコインみたいでかわいらしいです。これを回収して繰り返し使うのだそうで、紙製の切符を使い捨てるよりエコかもしれないと思いました。
龍山寺さん外観です。
この門を入ると、さらにこんな感じの門があります。
ここを通り抜けると、ご本殿。
この龍山寺さんに祀られているのは、道教の神様たちです。こちらはこの華麗な建築・装飾とともに「おみくじ」で有名なお寺さんということです。
こんな感じの木片2つを地面に投げ、神様からの「指示」を受けまして、こんな引き出しから指定された番号の紙片(日本のおみくじみたいな)をいただくというスタイルです。
私の引いたおみくじです。
中身も、日本のおみくじによく似ていました。が、中国語のみ。旧字なのでなんとなく意味はわかるような気になれます。ネット上には、日本語でこの内容を詳細に解説してくださっているページがあるので、ネットにつながったら読むことにしました。
台北は、わずか数時間の滞在だしと、レンタルWi-Fiを今回は使わないことにしてしまいましたが、こういうとき「丸腰」はちょっと歯がゆい感じです。
ちなみに、おみくじは無料です。拝観料も無料。ばっちりお掃除されているお手洗いも無料。どこかでお賽銭でもと思うのですが、どうもシステムがよくわからず… お参りだけで失礼してしまいました。
無事にお参りできてほっとしたので、お寺周りを一回りくらいは…と歩いていたら、レトロな外観の建物が並ぶすてきな一画に出ました。剥皮寮歴史地区という名前だそうです。
お参りと散策の後は、すぐ港に戻りました。帰船時間が早めに設定されていて気になるのと、台湾の鉄道が、日本のように時刻通りに運行されているのかわかりませんし、事故でトラブルということだってあるわけなので、船の見えるところへ早く戻ってしまおうと思ったのです。
台湾鉄道は、日本の電車と同じくらい正確に動くようです。そして車内は混み合っても静か。目が合うとにっこりしてくれたりして優しい人たち。うれしかったです。
無事、船の見えるキールン港へ戻りましたが、帰船時間まで少しあるので、今度はこの港町を散歩してみようと、基隆廟口夜市を目指しました。
港から徒歩圏とありますが、15分くらいかかりました。
基隆廟口夜市
台湾らしい光景の一つと思います。せっかくなので何か買って食べてみようと名物というこれを買いました。
この手前の細長い揚げ物を頼みました。ここの人もまた全然英語を使わないようでした。観光客向けなのかと思っていましたが、お客さんはローカルが多い。言葉は通じなくても、ちょっと寄って場所を空けてくれたり、紙ナプキンがあるよと指さして教えてくれたり、親切です。日本のお祭りでするような「食べ歩き」は許されないようです。
読み方のわからないこれを指さしで注文して、イスに座って3、4分ほど待ちました。カットして揚げなおしてくれてます。それにスイートチリソースみたなのを掛けてくれる。なんらかのすり身の揚げ物、さつま揚げによく似た味でした。美味しゅうございました。
中国語でなにやら話しかけてくれるし、私だって、これの名前だの、何から作るんですかとか? 常連さんなんですか? とかおしゃべりしたい。オフラインの翻訳ソフトでは会話には向かないし、レンタルWi-Fiなしにしてしまったのを、もっとも残念に感じた瞬間でした。
その後、台湾らしくタピオカティーでも買ってと思いましたが、意外にも出会えず、港近くのセブンイレブンで、残った小銭を使い切って無事船に戻り、充実の基隆観光の一日となりました。
明日はまた終日航海日です。